学生国際会議 ICISTS-KAIST 2012 説明会

2012年8月6日より10日まで韓国KAISTにて学部学生を対象とした国際会議 International Conference for the Integration of Science and Technology into Society – Age of Integration: Beyond the Borders of Knowledge (ICISTS-KAIST 2012) が開催されます.下記のスケジュールでKAIST学生による説明会を実施しますの で,関心のある学生は是非参加して下さい.

日時:2012年6月27日(水)11:00-12:00 場所:大岡山南6号館S636講義室

ICISTS is a non-profit, interdisciplinary organization founded and led by students of KAIST. Their annual international conference is designed to give undergraduate students―with diverse academic, cultural, and social backgrounds―the opportunity to explore a profound insight on the integration of science and technology into society. Students will also be given a chance to communicate, in person, with distinguished speakers, who are the leading professionals in their field of research. Last year, over 220 students, from 41 universities in 17 different countries, have participated in ICISTS-KAIST 2011. This year, they are estimating about 350 students to participate in our conference.

Their slogan for this year is “Age of Integration: Beyond the Borders of Knowledge.” The conference will be consisted of three sub-topics: 1. Art in the Optics of Science, Science in the Eyes of Art; 2. Interdisciplinary Approach to Natural and Social Sciences; and 3. Society, Living with Science and Technology. Under these topics, participants will seek science and technology as solutions to multiple problems that humanity faces today and foster merger of multiple disciplines. This year, ICISTS-KAIST 2012 is hosted by ICISTS, Daejeon City, and KAIST (Korea Advanced Technology of Science and Technology).

For more information about ICISTS, please visit their official website, http://icists.org/ and refer to the promotional brochure.
ICISTS-KAIST 2012 – Age of Integration: Beyond the Borders of Knowledge – Date: August 6th – 10th, 2012 – Venue: KAIST Daejeon Campus, Daejeon Convention Center (DCC) – Official Language: English – Application period and fee: Regular application: May 15th, 2012 – July 8th, 2012 ($100) Late application: July 9th, 2012 – July 15st, 2012 ($130) *A group of 10 or more people will be qualified for group discount, which is 20% of the conference fee.
Contact: ICISTS-KAIST Organizing Committee Korea Advanced Institute of Science and Technology (KAIST) Taewul-Gwan 2109, KAIST, 373-1, Guseong-dong Yuseong-gu, Daejeon, Republic of Korea www.icists.org icists@icists.org TEL: +82-10-6325-6182

特別講演 「新版日本人・アラブ取扱説明書/ 他者への理解挑戦」の案内(2012/6/22,29)

詳しくはPDFをご覧ください。 special lecture0611

特別講演 「新版日本人・アラブ取扱説明書/ 他者への理解挑戦」の案内(2012/6/22,29)

講師:アルモーメン アブドーラ先生(DR. ALMOAMEN ABDALLA)

東海大学・国際教育センター講師  サウジアラビ王国大使館 ・文化部スー パバイザー

日時:2012年 6月 22 日(金)、29 日(金) 、15:00 – 16:45(2回)

場所 :石川台 4号館 B04 号室

参考 図書: 地図 が読めない アラブ人  (小学館 )

参加希望者は以下までメールで事前登録して ください(国際共存科目の履修者を除く)。

hinode.h.aa@m.titech.ac.jp 日野出洋文 教授 (Tel.03-5734-3320)

2012年度 博士課程中間発表会 プログラム

(2012年6月1日掲載, updated August 1, 2012)
日時:Date and time 平成24年8月1日(水) 13:20 -August 1, 2012 (Wednesday), 13:20 –
会場/Venue: 石川台4号館 地下B02-5号室 / Ishikawadai-4, B02-05
発表持ち時間/Time allocation: D2以上: 発表20分,質疑9分,入替・準備1分,計30分D1: 発表10分,質疑4分,入替・準備1分,計15分Over D2 studetns: 20 mins. for presentation, 9 mins for Q&AD1 students: 10 mins for presentation, 4 mins for Q&A

プログラム:

時間Time slot 学生氏名Student name 指導教員(司会)Academic Advisor 論文題目Title of Research
 13:20 – 13:50  菅 智茂 (D2+) 高田 潤一 教授 Prof. Jun-ichi Takada 3GHzマクロシステムにおける実使用環境を考慮したマルチユーザMIMOのための伝搬特性
 13:50  – 14:20  シリア レオン (D2+)

Ceelia LEONG (D2+)
高田 潤一 教授 Prof. Jun-ichi Takada  Analysing Changing Trends of the Landscape of World Heritage Site: Case of Luang Prabang, Lao P.D.R
 14:20 – 14:35 Anita II Odchimar (D1) 花岡 伸也 准教授 Asso. Prof. Shinya Hanaoka  Hub-and-Spoke Intermodal Network for the Philippines Freight Transport
 14:35 – 15:05 Rubel Das (D2) 花岡 伸也 准教授 Asso. Prof. Shinya Hanaoka  Humanitarian logistics in response and recovery after catastrophic disaster
休憩(10分)/Break (10 mins.)
 15:15 – 15:30 長縄 潤一 (D1) 高田 潤一 教授 Prof. Jun-ichi Takada Antenna De-embedding in BAN Channel Simulatio
 15:30 – 16:00 Kwon Sang Hagk (D2+)  中崎 清彦 教授 Prof. Kiyohiko Nakasaki Effects of HRT and organic loading rate on biogas production from fruits syrup wastewater using CSTR at mesophilic temperature
 16:00 – 16:30  小島 英子 (D2)  阿部 直也 准教授 Asso. Prof. Naoya Abe  ライフ・ステージに着目した廃棄物管理に対する満足度の規定要因

平成24年度 国際開発工学専攻 9月修了修士論文,国際開発工学科・開発システム工学科 9月卒業学士論文 発表会プログラム

(2012年6月8日掲載、7月26日更新:学士論文判定会議の開催時間および)懇親会の開始時間が変更になりました。
日時: 平成24年8月3日(金) 14:00 – 17:40
会場: 石川台4号館 地下B02-5号室
発表持ち時間など: 学士:発表9分,質疑5分,交替・準備1分修士:発表14分,質疑5分,交替・準備1分
懇親会を18:10から予定しています。当日発表する学生の方は参加してください。

プログラム:

卒論 発表会 (14:00 – 15:00)
時間 学生氏名 指導教員(司会) 論文題目
14:00 – 14:14  古木 星哉 持丸 義弘  タイタンを利用したエアロキャプチャによる土星周回軌道への投入
14:15 – 14:29  フィン ダオ ホアン ナム 山下 幸彦  Android端末上の集合知による説明システムとベトナム語対応
14:30 – 14:44  Vu Mai Phuongブ マイ フーン 花岡 伸也  Freight mode choice from Vietnam to Thailand
14:45 – 学士論文判定会議(指導教員,審査教員)
休憩
修論 発表会 (15:40 – 17:40)
15:40 – 15:59 Christian David Cruz Pangilina 日野出 洋文 Decomposition of gas-phase benzene using Ag/TiO2 packed nonthermal plasma catalyst reactor
16:00 – 16:19  Nirmala Hailinawati 阿部 直也 Study of Private Participation Influence on the Efficiency Performance of Municipal Water Supply Management in Indonesia
16:20 – 16:39  劉 妍然 高田 潤一 Contact-less Heartbeat Detection Method by using Microwave
16:40 – 16:59  奥村 哲郎 山口 しのぶ・高田 潤一 Application of Knowledge Management System in Development Project ~ A Case of World Heritage Site in Luang Prabang, Lao P.D.R. ~
17:00 – 17:19  Miao Yang 高田 潤一 Antenna Pattern Reconstruction Using Spherical Harmonics and Its Application to Double Directional Channel Modeling
17:45 – 懇親会

平成24年9月 国際開発工学専攻・修士課程修了関係日程

(2012年7月2日一部修正: 論文および論文要旨の提出期限、抄録の提出期限、発表資料の提出と動作確認の日程を修正しました)

論文および論文要旨の提出

提出先: 主査( 指導教員)
提出期限: 2012年7月24日(火) 17:00まで(時間厳守)

提出先: 審査員

提出期限: 2012年7月31日(火) 17:00まで(時間厳守)

論文抄録(ハードコピー)の提出

論文抄録様式など: 英語で作成。詳細は,学位論文抄録執筆のしおりを参照。コピー(片面) 1部(原則白黒印刷*)。クリップ止め。ホチキスを使わないこと。)を提出。
提出先: 山浦事務職員(石川台4号館1階104号室)
提出期限:2012年 7月27日(金) 17:00まで(時間厳守)
*) カラーの場合は,提出期日までにその旨を山浦教育支援員(石川台4号館1階104号室)まで連絡し,各自50部(両面)を印刷の上,指定された日時に持参し,各自冊子に挿入すること。

発表資料の提出と動作確認

提出方法: 下記の「電子文書の提出」のファイル名で発表資料をアップロードする。
確認方法: 石川台4号館1階107号室(阿部研究室)に来室して,アップロードしたファイルをダウンロードして動作確認を行う。なお,確認期間を過ぎてからの発表資料の差し替えは原則として認めない。
提出期限: 2012年8月2日(木) 9:00 – 12:00
確認期間: 2012年8月2日(木) 13:00 – 17:00

論文発表会

日時: 2012年8月3日(金曜日)15:20 – 17:40
場所: 石川台4号館地下B02-05
言語: 英語による発表,および日本語または英語による質疑
発表持ち時間: 20分(発表14分,質疑5分,交替・準備1分)

論文抄録訂正版(ハードコピー)の提出

専攻会議における学位授与判定の資料として使用するとともに,抄録集として公開するため,誤字脱字などを改めて訂正するとともに,抄録提出後の追加・変更,および発表会における質疑応答の結果などを反映した論文抄録訂正版を作成する。

提出物: コピー(片面) 1部(白黒印刷。クリップ止め。ホチキスを使わないこと。)
提出先: 山浦事務職員(石川台4号館1階104号室)
提出期限2012年 8月10日(金) 17:00 まで(時間厳守)

電子文書の提出

提出物:
1.論文抄録(訂正版) PDFファイル(ファイル名: A1209+学籍番号.pdf (例: A120909M51234.pdf)
2.発表資料(パワーポイント等) (ファイル名: P1209+学籍番号.* (例: P120909M51234.ppt,P120909M51234.pdf,など)
3.発表資料の付属ファイル(動画等) (ファイル名: P1209+学籍番号-番号.* (例: P120909M51234-1.mov,P120909M51234-2.mov,など)
提出方法: 国際開発工学専攻ローカルページの「学生のページ」の「ファイルのアップロード」よりアップロードする。
提出期限: 2012年8月10日(金) 17:00 まで(時間厳守)
注意:
a.アップロードしたファイルは各自ダウンロードして確認すること。
b.同じファイル名でアップロードするとファイルは上書きされる。
c.ファイル名を訂正する場合には,正しいファイル名で再度アップロードすること。訂正前のファイルは削除せずそのままで構わない。

(以上)

平成24年9月 開発システム工学科・国際開発工学科 学士課程修了関係日程

論文題目の登録

登録先: 開発システム工学科・国際開発工学科 ローカルサーバー内,学生データの”Title of thesis (タイトル)”の列
提出期限: 2012年7月6日(金) 17:00まで

論文の提出

提出先: 指導教員
提出期限: 2012年7月27日(金) 17:00まで

論文抄録(ハードコピー)の提出

論文抄録様式など: 論文発表を英語で行う者は日本語,日本語で行う者は英語で作成。その他詳細は,学位論文抄録執筆のしおりを参照。コピー(片面) 1部(原則白黒印刷*)。クリップ止め。ホチキスを使わないこと。)を提出。
提出先: 山浦事務職員(石川台4号館1階104号室)
提出期限: 2012年7月27日(金) 17:00まで(時間厳守)
*) カラーの場合は,提出期日までにその旨を山浦まで連絡し,各自50部(両面)を印刷の上,指定された日時に持参し,各自冊子に挿入すること。

発表資料の提出と確認

提出方法: 下記の「電子文書の提出」のファイル名で発表資料をアップロードする。
確認方法: 石川台4号館1階107号室(阿部研究室学生室)に来室して,アップロードしたファイルをダウンロードして動作確認を行う。なお,確認期間を過ぎてからの発表資料の差し替えは認めない。
提出期限: 2012年 8月2日(木) 12:00まで
確認期間: 2012年 8月2日(木) 13:00 – 17:00

論文発表会

日時: 2012年8月3日(金)、14:00~15:00
場所: 石川台4号館地下B02-05
言語: 日本語または英語
発表持ち時間: 15分(発表9分,質疑5分,交替・準備1分)

電子文書の提出

提出物:
1.論文抄録PDFファイル(ファイル名: A1209+学籍番号.pdf (例: A120907_12345.pdf)
2.発表資料(パワーポイント等) (ファイル名: P1209+学籍番号.* (例: P120907_12345.ppt,P120907_12345.pdf,など)
3.発表資料の付属ファイル(動画等) (ファイル名: P1209+学籍番号-番号.* (例:P120907_12345-1.mov,P110907_12345-2.mov,など)
提出方法: 国際開発工学専攻ローカルページの「学生のページ」の「ファイルのアップロード」よりアップロードする。
提出期限: 2012年8月10日(金) 17:00
注意:
a.アップロードしたファイルは各自ダウンロードして確認すること。
b.同じファイル名でアップロードするとファイルは上書きされる。
c.ファイル名を訂正する場合には,正しいファイル名で再度アップロードすること。訂正前のファイルは削除せずそのままで構わない。

2012年9月 国際開発工学専攻・博士課程修了関係日程

本ページは専攻内での日程等についてのみをまとめたものである。 これと「大学院理工学研究科博士課程修了関係事務日程」とをあわせて準備を進めること。

指導教員宛論文の提出

提出先: 指導教員

提出期限: 指導教員の指示に従う (※発表会以前に(指導教員以外の)審査員予定者へ配布することは行わない。審査員予定者から問い合わせがあった場合には指導教員が対応する。)

論文発表会

日時: 2012年7月4日(水) 9:00 – 18:30

場所: 石川台4号館地下B02 – 05 言語: 日本語または英語

発表持ち時間: 90分(発表60分,質疑30分)

配布資料: 最低限教員への配布分(20部)を準備する。原則として発表用スライドのコピー。1ページ当りのスライド数については特に定めないが,スライド番号を入れる。「国際開発工学専攻博士論文発表」であることを明示し,日付を入れる。一般参加者への配布については任意とする。論文の回覧等は行わない。

論文審査員宛論文の提出および内容の説明

以下の通り論文を提出し,論文の内容を説明する。論文発表会前に指導教員宛に提出した論文に,加筆,修正して構わない。

提出先: 論文審査員および指導教員

提出・説明期限: 最終試験より前の専攻が定めた日時 → 論文発表会後の1週間後 (※説明に訪問する具体的な日時については各論文審査員と個別に調整すること。)

最終試験の内容

以下に基づいて指導教員と打ち合せること。 論文概要の紹介: 発表会における質問の回答: 外国語試験: 審査員主査が博士論文に関連する英語の論文を与え,その紹介と,意見の陳述を英語で行う。

(以上)

IDE学生レポート(#1, 2012)_若林一貴君(高橋研究室)

「イスラム世界との未来対話セミナー・アンマン会合」 未来対話感想文

若林 一貴

国際開発工学専攻 修士課程

1       活動概要

外務省と笹川平和財団の共催による、「イスラム世界との未来対話セミナー・アンマン会合」に参加した。このセミナーは学生・有識者が日本・中東双方から参加し、中東に関連した事柄について発表・議論することを目的としている。このセミナーの中の「青年の社会変化」と題するセッションにおいて、日本の青年の代表として発表を行った。期間は2012年度の2/27から3/4までであり、書類と面接による選考を経て、派遣されることとなった。

2       セミナー

日本側の代表として、日本在住の学生のグループ(5人)、ヨルダンで活動している日本人JOCV(5人)が参加し、ヨルダン側の代表として8名程度のヨルダン大学の学生が参加した。その他に中東関係やイスラム文化の有識者が参加していた。未来対話セミナーは基調講演、セッション1~5、閉会セッションからなっており、日本在住の学生のグループはセッションの一つである、青年セッションで発表を行った。

2.1       青年セッション

2.1.1   日本側の発表
我々(日本在住の学生)の発表は、日本の青年の実情を伝える内容として一貫性のある発表になっていたと思う。ただ発表内容に関係した質問が一つしかなかったのが残念であった。もう一方の日本人のグループの発表もまとまりのある内容であった。ただ日本から出て海外での活動を通して感じたこと、という内容であった。このような意見はヨルダンに限らず世界中どこへ行っても聞くことができるので、それよりは現地での活動を経験した日本人からみたヨルダンの状況、といった地域性にこだわった意見を聞きたかった。

2.1.2   ヨルダンの学生・有識者のコメント
ヨルダンの学生の発表は本の中の一項を取ってきた程度のもので具体性にも独自性にも欠けていたのが残念であった。ヨルダンの学生として意見も特になく、ヨルダンの学生がどのような考えをもっているのか、具体的になにを行っているのかが分からなかった。また青年間の対話といいつつ、有識者が演説を始めるので聞いていて企画の趣旨に反していると感じた。青年セッションに限った改善策としては事前にお互いの発表内容を共有し、疑問点を洗い出し質問を考えておくことが有効だと考えた。

2.2       その他のセッション(有識者の発表)
有識者の発表は的を得ないものが多かった。中東諸国の現状を伝える内容としてはよいかも知れないが、具体的にその現状に即した解決策を提案するものではなかった。そのような発表に対する反応も、長々とした同意意見であり有意義な話し合いとは言えなかった。問題点を挙げるだけでなく、一歩前に進む内容の発表を期待したい。
ただいくつかの発表は面白い内容であった。ある有識者はイスラムの考えはイスラムでない人との区別として作用するのではなく、むしろイスラムの考えを通してより相手を理解しようとしていると語っていた。また「アラブの春」が中東の人々にとってアイデンティティを刺激したようで、「アラブの春」に関係する発表内容が、その議題ではない場合も伺えた。このようにイスラムやアラブという集団を成す枠が彼らのアイデンティティにとって重要である一方で、バーレーンの有識者は、他の中東諸国とバーレーンを一括りに議論しないでもらいたい、と発言していた。やはり、どの地域、どの文化であっても同調性や誇りとなると同時に、個人や国が独自性を主張する際に障壁と思うこともあるということだろう

3       現地情報
市内視察や現地住民との交流を通して、ヨルダンのインフラ状況や文化的・政治的状況などがわかった。事前に収集した情報とわせて考えることで実際の現状をより理解することができたと思う。

3.1       インフラ
インフラは基本的に整っていない。移動はタクシーが主な交通手段であり、バスは一部のみ整備されていて、電車は、ヒジャーズ鉄道の一部が残っているが、基本的には地上地下に関わらず整備されていない。水道は上下水道が完備されておらず、設置されているのは、谷の地点に排水溝がある程度である。普段は一週間に一度給水車が各家庭を尋ね、タンクに水を貯め、それを一週間使い続ける。滞在中に雪が降ったため、排水溝より水が溢れている様が確認できた。夜は明かりをつけている建物が少なく、街灯もほとんどないため、街が非常に暗くなる。普段東京で如何に電力を消費しているかを感じた。一般家庭の家屋は部屋間にドアが無いため、冬は非常に寒い(夏は風が通りよい)。電気・ガスの供給も十分でないため、暖房も寒さをしのぐほどには使えない。このような状態を改善する一つの案として、ダンボールを壁につけることを考えた。ダンボールは空気の層をもち、空気は熱伝導率が悪いので、保温に適している。

3.2       現地住民
現地住民の交流としては、日本語を学ぶ学生と現地に住む家族、町の人々との会話を通して行った。日本語を学ぶ学生との交流はヨルダン大学にて行われた。日本語講座は大学で開かれているが、一般者にも開かれており誰でも参加可能で、15人程度の現地の人が参加していた。日本語の習熟程度は様々であり、日常レベルの会話であれば問題なく行える人から基本的な単語であっても分からない人がいた。男性と女性の人数はほぼ同数であった。自己紹介ゲーム・料理の紹介を通じて親睦を深め、互いに意見を交換するなど非常に有意義な時間であったが、ヨルダン大学が7時に閉まってしまい、心残りであった。
機会があるごとに現地の人々と話をしてみたが、大学で学んでいるもの以外で英語を話せる人は稀であり、十分なコミュニケーションが取れなかった。

3.3       ヨルダンの文化的・政治的側面
ヨルダンにはヨハネがイエス・キリストに洗礼を授けたと言われている場所がある。キリストの洗礼地にはいくつかの説があるが、遺跡が発見されたことによりヨルダンにある場所が本物とされている。現在は陸地でありヨルダン川から離れたところにあるが、かつてはヨルダン川は現在よりも大きな川であり、枯渇してしまったために川から離れた場所にある。多くの文化がこの洗礼地から始まったと考えると、感慨深いものである。
また政治的側面としてヨルダン川(ヨルダン/イスラエル国境)は対岸にイスラエルの施設が見える。その距離はほんの10m前後であり、すぐにでもたどり着けそうな距離にある(雪の後で水位があがっていたので、普段はもっとちかいかもしれない)。近くには銃をもった兵隊がいた。たかが川であるが、そこには人間が作り出した境界があり、これが国境かと感じさせられた。
その他にもモスクや聖ジョージ修道院といった宗教的建築物、アンマン城といった歴史的建築物を見学した。

4       まとめ
ヨルダン滞在を通して、中東諸国の有識者との議論・現地学生との交流・市内視察を行った。現地学生との交流では当地学生の意見や日本文化の浸透度合い、当地の現状を知ることができた。市内視察を通しては、インフラの実情とヨルダンの文化的・政治的側面を感じることができた。特にインフラに関しては、まだまだ脆弱な環境を直視しこれを問題と捉え、エンジニアリングの視点から解決案を考えたので、機会があれば実現したい。今回の訪問により中東の一つの国を訪問することができたが、中東といえども一つ一つの国の実情は様々なので、今後も中東周辺各国、また他地域への訪問を通して現地の人々との相互理解を深め、協力の場を探って行きたい。

(2012年6月1日掲載)