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Student Voice

 

※日本語の手直しを多少していますが、学生の声は、ほぼ原文のままです。

 

ハリス レザ セプティアーノ 2年生 (出身 インドネシア)

なぜ国際開発?

私はもともと化学系の学科に入りたくて東京工業大学にいくことにしましたが、調べているうちに国際開発工学科に少し興味を惹かれました。どのようなことを勉強するのだろう?化学のほかにも様々なことが勉強できそうだと思い、結果、東工大に受験し、国際開発工学科に入りました。

1年生のときはまだ一般教養科目しかやってないが、2年生になったとたん、とんでもない学科に入ってしまったなと私は思いました。ものすごい広い分野、土木をはじめ、物理、化学のような理系らしい科目以外にも経済などのようなグローバル的な科目も学ぶことができます。「そんな広いことを勉強するなんてどうせどっちも使えないだろう?」と最初のころは思いましたが、実際、授業に出て勉強したらとても役に立つものばかりで面白いです。しかも、内容が皆が考えるような「浅い中身」ではないと思います。普通に、他の学科で勉強していることと同じぐらいのレベルで学べます。

教室の雰囲気もなかなか面白いです。自分も含め、半分ほどの学生が留学生で様々な考え方や視点を実感することができるでしょう。特に、経済開発論、プロジェクトマネジメントのような科目ではグループディスカッションが豊富で、意見交換などに通じて、将来役に立てそうなチームワークなどが学べるでしょう。

東工大の中ではクォータ制を導入する唯一の学科であり、課題、レポート、発表などが頻繁に出てきて、とても忙しい毎日が続いています。が、それで逆に皆が授業についていけるように必死で集中して勉強しています。私は今まだ2年生ですが、様々な勉強をしました。さらに3年生、4年生のときにどのようなことを学べるだろうかと、とても楽しみにしています。

 

マイ ゴク チュン 2年生 (出身 ベトナム)

東工大に入る前に、最初から自分が行きたい専門分野の学科に行くか、それとも、国際開発工学科に入るかという二つ選択の中で悩んでいましたが、そこで、先輩といろいろ相談しました。国際開発工学科で学んでいる先輩を見て、憧れ、先輩のようになりたいと思って、国際開発工学科に入る事を決心しました。現在は国際開発工学科の二年生ですが、入ってよかったと思っています。

国際開発工学科では機械工学、電気工学、情報工学、土木工学、化学工学などをいろいろな分野を総合的に学べるし、経済学や国際関係論、プロジェクトマネジメントなど理系以外の分野も学べます。いろんな分野に触れることができて、もっと学びたいという気持ちがいつも湧いてきます。また、国際開発工学科では、日本人の学生以外にも留学生もたくさんいるので、様々な国からきた学生と交流する機会が多くあります。また、国際開発工学科では海外のインターンシップ・フィールドワークの機会があるので国際的に視野を広げるいい経験になると思います。

私は国際化が進んでいる社会の中で地球規模の影響を及ぼす諸問題などを科学技術により解決し、国際的な場で活躍できるグローバルエンジニアになることを目指して勉強して行きたいと思っています。

 

トウ ゲツ 2年生 (出身 中国)      

私は、そもそも国際開発という学科に希望したのは、環境工学に興味を持っていたからです。中国では深刻になっている大気汚染などの環境問題またエネルギーの枯渇に関して、いわゆる「先進技術」を学びたいと最初に考えました。ところが、国際開発での一年間の勉強を通して、「環境」という学問に以前より少し違うようなイメージを持つようになりました。この一年間では、数学や化学など開発に関する幅広い工学の基礎知識を学ぶ一方で、国際的プロジェクトの展開に必要な社会学や環境保護に欠かせない環境政策などの学問も身につけています。特に、多数のJICA(国際協力機構)や外務省の方から講義を頂き、国際支援・国際連携・国際開発の課題についてグループディスカッションを重ねて発表するという形を通して、環境など国際的な問題に対して多様性と柔軟性の必要性を理解しました。

更に、国際開発工学科では短期海外派遣やインターナショナルフィールドワークなどの機会も充実しています。私は今年の8月にタイにPSDT(Planning For Sustainable Development in Thailand)というフィールドワークに参加して、バンコクの交通について現地で調査を行って提案しました。外国の大学生と英語でグループワークをやって異文化ショックを体験しながら、今まで集まった情報を活用するというように、非常に貴重な経験でした。

これから三年生になって研究室に所属することを楽しみにしています。まだ具体的にどの研究室に希望するのかは決まっていませんが、今まで習った知識を活かして、興味を持った分野にどんどんとチャレンジをしていきたいと思います。

 

王丹 3年生 (出身 中国)

国際開発工学科に入って、よかったと思っています。

様々な工学分野を勉強することで、工学全般を俯瞰する能力を身につけることができます。さらに、日本人と留学生が混在するので、多文化が理解でき、視野が広がります。

私にとって、国際開発工学科で一番魅力的などころは海外インターンシップです。海外インターンシップに興味を持っているのに、英語に自信がないため、なかなか海外に行く決心がつかなかったのですが、国際開発工学科では海外インターンシップやフィールドワークを卒業の必要単位として設定しているため、私に大きなチャンスを与えてくれました。このおかげで異国文化が体験でき、国際的なコミュニケーションをとることができました。さらに、私はバンコクでのフィールドワークをきっかけとして、英語に興味を持つようになりました。

今後も国際開発工学科で勉強と研究を頑張りたいと思っています。海外に行くチャンスがあれば、積極的に参加したいです。

 

リュウ コウ 3年生 (出身 中国)

最初に国際開発工学科に入ったときは、正直これから何をするのか全然分からなかったです。他の学科の友達はみんな専門的な知識をいっぱい勉強していました。これに対して、自分たちは色々と幅広い勉強をしてきましたが、深い知識を修得していないのではないかと心配していました。

しかし、研究室に入ると、やっとこの国際開発工学の意義が分かってきました。今高田研究室に入って、通信に関する知識は全然足りないと思いますが、5類の通信関連の授業に出ると、言っていることは大体分かります。なぜなら、国際開発の授業で基礎を学んだからです。また、全く分野の違う先輩と話しても、彼らがやっていることも多少は理解できます。これには驚きました。普通の人は自分の分野しか分かっていないはずだと思いました。

現在では、工学はすべての分野が独立しているわけではなく、二つ三つの分野が結合した新たな分野になる場合が多いと思います。ですから、うちの学科は時代に応じたとても重要な学科で、これからの工学はこういう形で授業を行うようになっていくと思います。

 

松本 光希 4年生 (出身 宮城)

私の現在の研究テーマは、数値シミュレーションを用いた津波など海岸災害の研究ですが、所属する国際開発工学科では、工学部としては珍しい、国際経済学、環境学、プロジェクトマネージメント論といった、いわゆる文系の授業、また、それに加えて、工学数学、構造材料力学といった、技術者の素養として不可欠な理系の授業の両方をしています。

国際開発論、開発経済学概論、環境政策・制度論、プロジェクトマネジメントといった授業では、実際に海外で勤務されている先生方が講義をご担当され、実際の現場を感じられる内容を紹介してくださるので、各国の経済事情など、仕事の背景や現場での様々な苦労を知ることができ、理系としての視点だけではなく、総合的な視点を持つことができるので刺激になります。

また、国際開発工学科の約半分ほどの学生が留学生なのですが、彼らとの日常的な交流によって異国の文化に触れられることも、非常に刺激になっています。

来春からは国際開発工学専攻の大学院に進学するので、防災分野の専門性をさらに深めていきたいと思っています。将来は、大学でさまざまな分野のことを学ぶことができたことを生かして、日本だけではなく国際的な視野を持ち、さまざまな角度から仕事に取り組むことのできる研究者、技術者になりたいです。