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専攻長よりご挨拶

 

私たちは、主として工学、すなわち社会を豊かにする技術の開発とその具体的な応用を目指す学問を通じて開発途上国の発展や国際的な環境問題の解決などに貢献する、高度な国際感覚を身につけた人材の育成と持続的社会の実現に貢献する研究を推進しています。

近年我が国では、社会における経済格差の拡大が大きな問題として認識されつつありますが、一度海外に目を向けると、安全で衛生的な水に容易にアクセスできないなど、十分な生活環境水準を享受できない人々が依然として多数います。また、地球温暖化や国際的な有害廃棄物の越境移動など、一国をこえて多くの人々に影響を及ぼす国際的な環境問題が深刻化しつつあります。

こうした状況に対して、国際開発工学専攻は、我が国の日本国憲法前文にあるとおり、「自国のことのみに専念して他国を無視してはならない」という精神を重んじ、国境という概念に縛られずに地球規模の諸問題の解決に貢献できる工学的なセンスをもった人材を育成・輩出することにより、人類の福祉の向上や地球環境の保全に貢献したいと考えています。私たちが工学的アプローチにこだわる理由を、このホームページより感じて頂ければ幸いです。そして、是非多くの方々が私たちの専攻の一員として加わることを期待しています。皆さんにお会いできることを楽しみにしています。

国際開発工学専攻長 教授 中崎清彦