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ノーベル賞授賞式に参加して

 
ノーベル賞授賞式に参加して東京工業大学大学院 理工学研究科
国際開発工学専攻 高橋研究室
修士1年 関口 悠
今回私はSIYSS(ストックホルム国際青年科学セミナー)2009に参加しました。 SIYSSは毎年ノーベル賞週間行事に合わせて開催されるセミナーで、18歳から24歳までの若手科学者25人が世界19カ国から集まり、交流を通じて相互啓発を図るプロジェクトです。
  日本からは、国際科学技術財団によって選考された大学・大学院生2名が毎年参加しています。
このセミナーはノーベル財団の協力のもと行われているので、さまざまなノーベル賞関連行事に参加することができることが特徴です。 今年は、医学生理学賞の記者会見、物理学賞・化学賞・経済学賞・文学賞の各講演、ノーベルレセプション、ノーベル授賞式及び受賞式後の各行事に参加することができました。 記者会見後やレセプションにおいては直接受賞者とお話しできる機会もあり、研究へのアプローチの仕方や研究生活に関する質問にも丁寧に答えていただき、とても感激しました。 ノーベル賞受賞者と直接話すことで、彼らの研究に対する情熱を肌で感じることができたことは、SIYSSに参加できたからこそ経験できたものであり、このセミナーに参加できて本当によかったと思いましたし、今までの人生で一番良い思い出ともなりました。
また、世界各地から集まった秀才と1週間生活を共にし、参加学生同士親密な交流もすることもできました。 さらには現地の高校生に向けて各自の研究を発表する機会があったので、発表後に各々の研究に対する議論を交わすことができ、非常に良い経験となりました。 さまざまな分野において優れた成果を残している若者同士の交流は非常に刺激的であったとともに、これからも研究に励んでいこうと改めて思わせてくれるものとなりました。
SIYSSは毎年5月ごろに募集が始まり、各大学から1名が本選考に進める過程となっていますので国際交流や優れた科学者との交流に興味のある方はぜひ応募してみてください。 今回このような貴重な体験をする機会を与えてくださった国際科学技術財団の皆様に感謝すると同時に選考段階から準備に至るまで支えてくれた家族にも感謝したいと思います。