阿部研:新潟県大白川集落訪問報告(地域資源チーム)

皆さん、こんにちは。
阿部研究室M1の石田、副島です!

阿部先生、他チームからの報告にもありますように6月28日(日)〜6月30日(火)にかけて、新潟県魚沼市大白川集落を訪問させて頂きました。
今回の訪問に差し当たり私たちを温かく迎えて下さった大白川集落の皆さんに、この場を借りて御礼申し上げます。

さて、私たち地域資源チームは、集落が直面する課題を解決するために利用することができるような地域の資源(特産品や観光資源等とそれに関係する人々)の調査を主目的として活動を致しました。
率直な感想としては、大白川には私たちが考えていた以上に魅惑的な資源が多く存在し、皆さんがそれをどうにかして活用したいと考えていることをひしひしと実感させて頂きました。
資源の様子については、事前調査で抱いた印象とは一転しているという嬉しい誤算です。
また、集落の方々がとても温かく、活発であったことも驚きの一つでした。

以下では、私たちが今回の調査で発見した地域資源の数々を写真と共に紹介させて頂きたいと思います。

1. 山菜
まず、大白川の地域資源の代名詞といえば山菜です。大白川集落は山や川といった大自然に囲まれており、そこら中で、ワラビ、ゼンマイ、タラの芽、山ウドなどをはじめとした様々な種類の山菜を見つけることができます(許可なしに採取することは禁止されていますが)。訪問中私たちはそれら山菜を用いた数々のとてもおいしい料理を堪能させていただき、訪れたメンバー皆のご飯を食べるスピードも物凄い勢いで進んでいました。山菜のあまりの種類の多さに一度に名前を覚えるのは大変でしたが、工夫された繊細な味付けや腹もちの良さに若者の私たちでもすぐに魅了されました。また、山菜を用いた様々な加工食品も販売されており、味わい方も多岐にわたって楽しめるので、我々日本人にとっては欠かせないご飯の友であります。さらに、期間限定ではありますが、観光客向けに山菜ツアーもあり、大自然を感じながら山菜を自分で採り、食べるまでの一連の流れを楽しむことができる絶好の機会が提供されています。

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図1 2日目に山菜会館でいただいた昼食

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図2 採取された山菜

2. 米
魚沼市にある大白川では有名なコメの産地ブランド「魚沼コシヒカリ」が作られています。山奥で川の上流に位置する大白川で作られる米は、新鮮な空気や冬の雪解け水が加わり、「魚沼コシヒカリ」の中でもさらにおいしいお米であるとされています。そのため、現在は「大白川のお米」として独自のブランドを作り、販路を拡大して、認知を広めようとされているところです。そこで、私たち大学生の若い力とアイデアで大白川のお米のさらなる知名度アップと販路拡大に貢献したいと考えております。大白川のお米はご飯だけ食べても十分なおいしさで、メンバー皆が山菜とともに毎食3, 4杯は食べていました!

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図3 大白川の田園風景1

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図4 大白川の田園風景2

3. 木工品
大白川は山々に囲まれていて、森林資源も豊富なことから、ブナやケヤキを用いたお盆、菓子器、茶托といった木工品もひとつの特産品となっています。しかし、現在は残念ながら人手不足と製品が売れる有効な販路がないなどの理由から地域の木工所は不定期にしか稼働していないのが現状です。そこで、人手不足をどう補うのか、新しい製品開発をするのか、販路拡大のための打開策はないかなど私たちなりにできることを模索したいと思います。

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図5 お土産や贈り物にぴったりな木工品

4. 景観
大白川に行ってまず初めに思うことはなんといっても自然の豊かさです。集落の中心には川が流れ、周辺に民家が集まり、それらを山々が囲んでいるという美しい日本の田舎の風景が広がっています。また、大白川は新潟でも有数の豪雪地帯であることから冬には美しい雪景色が広がり、春になると木々や花々が美しい色を出し、夏にはホタルも見ることができるということから、すばらしい四季の変化を直に感じることができる場所です。集落の散策中には道端にある山菜をそのまま食べたり、小さい頃遊んでいた虫などを見つけては懐かしんだり、山からの湧水や雪解け水をそのまま飲んだりと、普段都会にいてはなかなか経験できないことを存分に楽しませていただきました。

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図6 素晴らしい景観1

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図7 素晴らしい景観2

今回の報告は以上までとして、大白川の観光まとめのようになってしまいましたが、いかがでしたでしょうか!?
このような素晴らしい集落の為に活動をさせて頂けるとは、嬉しい限りです!
最終報告に向け、継続的に調査を致したいと考えています。