阿部研:新潟県魚沼市大白川集落訪問報告(生活調査チーム)

みなさんこんにちは!
石尾,レオノ(Benny),田中(恭介)です.

以前阿部先生からもご報告があったと思いますが,阿部研究室メンバー有志は,6月28日(日)〜30日(火)まで,新潟県魚沼市大白川集落に行って参りました.

実は,以前,新潟県の「大学生の力を生かした集落活性化事業」に応募していたのですが,見事採用され,今回実際に現地にお邪魔させていただくことになったのです.ちなみに,この事業の目的は,我々のような学生の若い力と大学で学んできたことなどを生かして,人口減少・少子高齢化に直面する地域を元気づけることです.

何はともあれ,行ってみないことにはわからないことが多いので,行ってきました.
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図1 阿部研の美男子たち

現地訪問にあたっては,リーダーの平井雄之氏のもと「地域資源チーム」「ニーズ発掘チーム」「生活調査チーム」の3チームに分かれて色々と調査を行う手筈になっていました.

私と,田中氏,レオノ氏は「生活調査チーム」に割り振られ,大白川の文化,歴史,人々の生活,well-beiingに関する調査を行うという役割が与えられました.

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図2 エコ・ミュージアムで得意げな表情の石田氏

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図3 大白川の街角

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図4 豪雪に耐えるゴミステーションと不思議そうに調べる田中氏

大白川の集落支援員である井上さんに,エコーミュージアム,山菜会館(山菜共和国官邸),吊り橋,ダム,楽楽(ホルモン屋),ハーブ香園など,色々な場所につれていって頂きました.それだけではなく,大白川の皆さんのお宅にお邪魔し,直接お話を伺う機会までコーディネートしてくださいました.おかげで,大白川の暮らしの生活満足度やその歴史的変遷,月ごとのスケジュールやその選好など,様々なことを生の声から学ぶことができました.
これらに関する詳細な報告は,「報告書」に譲るとして,以下,我々の学んだこと,感じたことをまとめていきたいと思います.

レオノ氏のコメント:
1.1泊2日の活動の間に気付いたこと
全体的にみると日本の田舎生活はほとんど不安の感じはしない。しかし、季節が厳しい北日本では冬が来るとなかなか生活しにくいという声が多かった。昔と比べて、確かにモノがありが過ぎていろんな面ではすごく便利になった。道路や施設そして雪かき作業の支援が与えてくれた。こういった現象をみると日本政府がちゃんと均等に支援を与えると感じる。基礎的な生活に困らず、自然に囲まれて死ぬまで生活していきたい。あるモノに感謝の気持ちが溢れている他、これまでの生き方を大切にするお婆さん、御爺さんを見ると逆に元気をもらった!!70-80代のお婆さんが、体の都合を制限せずに朝から夕方まで頑張って楽しく働く姿を見て一番印象に残った。しかも、親切な笑顔をくれて、田舎生活を経験してきた私にとってすごく癒された!

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図5 御神木の下に立つ3人

2.他の印象
Original100%こしひかりは初体験!
山菜はやっぱ美味しい!肉なしでご飯お代わり3回、飯がすすむ!消化に良い!
野菜を殆ど食べない文化インドネシアではこいう風な美味しい作り方を身に着けてほしい。
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図6 旅館才七の美味しい朝食

3.Self-Questioning
新潟市の家族や若者・学生はどこに遊びに行くのだろう?魚沼市・大白川の役割を果たすにはどうすればいいのだろう?
木造建築は日本ではすごく優れている、ケヤキを建築材料として販売、機能的にアップ。
昔子供が多かったが、東京に行って戻ってこない理由?
半分以上の年寄りさんは一人暮らしに対して大変の時が起きたら、どう連絡?助けに来る?

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図7 吊り橋

田中氏のコメント:
1.大白川訪問まで
僕は,訪問1日目の夜から参加させていただきました.諸事情により,本隊より遅れて参加したため,東京駅から上越新幹線,上越線,只見線を乗り継いでの大白川訪問という形になりました.只見線は一日に4本しかない電車で,乗り継ぎに非常に時間がかかったのが印象的でした.事前の情報によると,大白川駅の1日の乗降客人数は約10人ということで,何とか無事にたどり着きはしましたが,立地や1日の本数の少なさから,やはり大白川の人々が電車を利用することはあまりないのではと感じたのが,この大白川訪問の最初の所感でした.

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図8 田中氏思い出の写真(只見線,驚異の時刻表,ハンモックと隊長)

2.訪問中の所感
大白川地区は主に山菜業,木工業(今は木は切っていない)が主な産業としてあるのですが,両方の産業にいえることは,製品開発しても効果的に売れる販路がない,また産業を確立させるほど人がいないということです.「大白川の商品を名産品として残したい」という意思や,町全体的に経済面では苦労のないだけに,人がいないという理由で新しいことができないという状況を打開したいという情熱は非常に強く感じられ,そのような「新しい試み」を行うこと,そのこと自体が大白川の人々のwell-being を向上させるのではないかと思いました.また,町の自然を使って何か面白いアクティビティーを考案することも視野に入れており,町全体として何か新しい挑戦に取り組めるような活力を,我々がきっかけとなって増大できるような事業にしたいと思っています.

我々チームメンバー,引き続き,色々と考え,「具体的な活動」を提案・実施・展開してきます!!