環境モデル都市?

M1の栗山です。

スウェーデンのある町が2006年にベクショー市(人口8万人)が、CO2(二酸化炭素、2は下つき文字)排出量の1993年比30%減少を達成した。

森林資源に恵まれ、林業と製紙業が盛んなこの町は木くずを原料にしたバイオマス燃料を用いて、

高いCO2削減率を打ち出している。

f:id:TokyoTechAbeLab:20100301182411j:image

http://fnn.fujitv.co.jp/news/headlines/articles/CONN00172594.html

Fnnニュース:スウェーデンに森林資源の活用で温室効果ガスの高い削減目標を打ち出す町があります。[動画あり]

また、古川大輔氏(林業関係者)のブログ内のベクショー市に対するQ&Aが面白かった。

Qエコロジーにいいのは良くわかったし、素晴らしい。

持続性ある林業との関係性というのはどうななんですか?

持続性や継続性、政府の長期的政策については考えてません。実は、科学的根拠も案外、すぐに逆転する。あの材がいい、この材がいい、などね。あいまいだしね。確かに最初は補助金で運営されましたが、すぐに次の年は税金を取りコロっと変わる。政府はすぐ変わりますからね、また政権変わったばかりですからどうなるかわかりません。ただし、石油を使わない。その一点については技術レベルを上げたいし、発展したいんです。

http://daisukefurukawa.blog18.fc2.com/blog-entry-284.html

ブログ:【林業欧州視察②(脱石油燃料のベクショー市)】

コメント

Fnnのサイトの本文に

ヨーロッパ一のエコ都市を目指すベクショー市の試みは、環境問題に悩む世界各国のお手本になるとみられる。

とあるが、気をつけなければならないのが人口だと思う。ベクショー市はわずか8万人である。日本の小さな市ぐらいだ。(調べたら草津市が12.6万人、こないだラフティングにいったみなかみ町が2.1万人)それにひとりあたりの面積がかなり差があると思う。

つまり、大きなCO2削減の背景には小さな人口密度と広大な森林資源があるはずである。

日本において参考に出来る部分があるとしたら、市民が戦略的に産業を考えていることであろう。古川さんのブログにあるが、このプロジェクトは市議会で全会一致の元で行われている。

また、興味深いのが、政府の長期戦略や補助金に頼らない姿勢をとっていることだ。つまり、この町にとって合理的あるいは経済的に考えたときに森林資源でエネルギーをまかなった方が良いということである。スウェーデンは化石燃料を自国にはもっておらず、エネルギー保障の面からも支持をえている。

このニュースから日本が参考に出来ることは

①森林に資源の使い方。スウェーデンより日本は地形が急だし、広大な面積はないが、木の成長率は日本のほうが早いはずである。もっと、戦略的に利用する方法はないのか?

②日本にあるエネルギーをもっと活用できないのか?日本も石油資源はすくない。(メタンハイドレードなどの新資源の可能性が噂されているが)最近主流の太陽光、風力発電もそうであるが、日本は海洋国でもあり、都市が沿岸部に集中しているので潮力発電も視野にいれるべきではないか?

http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/highlight/img20100126_o1.html

ワールドビジネスサテライト:日本海洋発電 利用を阻むものは…[動画]

が考えられる。

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