バングラデシュからのレポート(澤村君・第三弾)

現在、バングラデシュでインターンシップを行っている本研究室所属の澤村 新之介君から活動レポート第三弾が届きましたので、ご紹介します。

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あけましておめでとうございます。バングラデシュにいます澤村です。
私のバングラデシュに滞在する期間も残すところ2ヶ月間となってしまいました。

前回の報告の時と変わらずチッタゴン市役所で基本的にずっとインターンシップしております。とくに体調なども問題ありません。

インターンシップといっても就業体験をしているわけではなく、変わらず単純にチッタゴン市役所の各部門のお仕事やチッタゴン市役所で実施されているプロジェクトをお話聞いたりしながら学んでいます。とくに格別新しいことはあまりないのですが、この部門はこういうことをやっているというような整った情報が書類等であまりちゃんと残っていなかったり、職員1人1人に会って時間をとってお話してもらうのに時間がかかったり、自分が上手く聞けなかったりとなかなか現状を知るだけでも難しい部分が多いと最近改めて感じております。また、日本の市役所を含め政府機関の業務や仕組みについて全然知識がないため、少しだけでも学んで来ればよかったと後悔しております。

ただそれでも、現状のチッタゴン市役所がどのようなプロセスで予算を決定しているのか、税を徴収しているのか、なにを建設したり修理したりするか決めているか、道路や車を維持管理しているのか等を学ぶのは、とても面白いです。
今のところ、Revenue, Accounts, Civil Engineering, Mechanical Engineering, Conservancyの部門それぞれについてとUNDPがおこなっているスラムの包括的開発事業についてチッタゴン市役所にて学びました。内部の活動の様子を知れば知るほどに、問題の複雑さといいますかチッタゴン市役所がチッタゴン市の行政の中心機関としてより活躍するためには、予算の増額さえすればいいとか書類による作業の大胆な電子化さえすればいいというわけではなく、チッタゴン市役所内、さらにはその関連機関をもふくめた包括的でなおかつ多分野的な改善計画の必要性を感じます。

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まだまだ理解の浅い部分が多いので、残りの2ヶ月間もチッタゴン市役所で同じようなことを続けながら学んでいきたいと思っております。そして各部門の方がどういった考えや意見をもっているのかといった経験のある優秀な職員の知恵も取込みながら最終的に自分が学んだことをレポートかなにか形として残せたらと思っております。

また1/5が現政権誕生1周年であったこともあり、12月末あたりからハルタル(ゼネラルストライキのようなもの、暴動等が起こる)が頻繁に起き政情が悪化しており、外出禁止でホテルに待機しなくてはいけない場面がたまにあります。昨日はチッタゴン市役所からの帰り道に警察が集まっている様子や一部道路が封鎖されている様子を見つけることができました。ハルタルは毎月のように起こり、政情の不安定さがもろに市民の生活に影響を与えていることをこちらに来てからというものよく実感いたします。

健康や安全に気を付けながらこれからも活動していきたいと思います。
自分の学んだ内容が少なく考えばかりの近況報告となってしまい申し訳ありませんが、以上近況の報告です。

(了)