川俣町インターンシップ記録④【おじまふるさと交流館】

こんにちは,石尾です.今回は,私が普段から頻繁にお世話になっている「おじまふるさと交流館」についてご紹介致します.

おじまふるさと交流館」は,川俣町小島地区にあります.かつては「小島小学校」でしたが,宿泊・体験学習施設として生まれ変わり,平成24年4月に,正式オープンしました(「小島小学校」は134年間地域に在り続けましたが,平成20年3月にその歴史を閉じました).

正式オープンしたのは,平成24年の4月ですが,震災直後から8月4日までの約6カ月間は,双葉町の方々をはじめとし,避難してきた方々のための「避難所」として運営されていました.当時は,小島地区住民の人口を超える1,000名以上の方々を受け入れており,小島地区の方々,「おじまふるさと交流館」の運営を担当している,「小島ふるさと会」の皆さんは,食糧や生活用品の確保等で毎日大忙しであったそうです.

現在の「おじまふるさと交流館」の穏やかな雰囲気からは,当時の様子を想像することは難しいですが,交流館近くの山間に見える,放射性物質汚染土の仮置き場の存在が,先の原発事故の被害のすさまじさを物語っています.

「おじまふるさと交流館」と避難してきた方々との交流は現在も続いており,先日は何と,「おじまふるさと交流館」に避難したことが縁で結ばれた方々の結婚式が行われておりました.

正式オープン後,認知度の高まりと共に,利用者・宿泊者は徐々に増加しております.今後もさらに増加していくことが期待されています.現在は地元小中学校の宿泊学習や,山木屋太鼓の練習,高校や大学の活動等に利用されています(仙台高等専門学校の坂口先生のグループが長くワークショップの開催などを行っていらっしゃいます.また,私も,先のシャモロボコンの際,利用致しました).

私は,縁あって,現在「おじまふるさと交流館」へのおじまふるさと交流館への,太陽光・風力・小規模水力発電システム・防災対応形システム(蓄電池)導入の可能性調査を行っております.6月に入ってからはなかなか足を運ぶことが難しくなっていましたが,4月,5月は週の半分はここに通っていました(写真の部屋を使わせて頂いておりました).

福島県,川俣町は脱原発・地域復興をめざし,全町的に再生可能エネルギーの導入を進めていく予定です.現在,スマートコミュニティ事業を進めるなどかなり大きなプロジェクトが進行中ですが,私も「おじまふるさと交流館」でできることを進めて行きたいと考えております.

エネルギー・環境貢献のみならず,交流館を利用する人々のための学習施設として,防災センターとしての機能を高めるため(震災直後の2日間は停電により様々な問題に直面したそうです)検討を進めております.内容についてはまた別の機会に述べたいと思います.

おじまふるさと交流館」は良い所です.川俣町中心街から「おじまふるさと交流館」へ至る道も気持ちが良いです.晴れた日の朝に349号線を下るのは爽快です.また,昼休みに頂くおむすびも格別です.さらに,交流館と隣接する「小島公民館」も良い所です.人も,良い方ばかりで,私はよくご馳走になります.

皆さん,一度はお越しください.きっと気に入りますよ.