M1の片谷です。
アーヘン工科大学にてProf. Madlenerと共同研究の方向性について話し合いをしたあと、アーヘンから電車で1時間30分ほどにあるボンへと移動しました。
ボン訪問の目的はWorld Wind Energy Conference(WWEC) 2012へ参加し、研究内容を発表するためでした。
WWECは毎年様々な場所で実施されており、今年は11回目をドイツのボンで開催することになりました。
今回のメインテーマが”Community power – citizens’ power” ということで、ドイツだけではなく、デンマーク・スウェーデン・オーストラリア・カナダなの国から、コミュニティパワーの発展に貢献している方・興味が有る方が多く訪れ、たくさんの興味深いプレゼンを実施していました。
コミュニティパワーに関わっている方々の考え方として、風力発電等の発電施設を地方に建設することによって、どれだけ地方の発展が望めるか、どれだけ地方に住む人々に利益を与えることができるかに注目しており、”Community power = Community development”という考え方を多くの方が持っていました。
また、Workshopや説明会を頻繁に開催することによって、Community powerに興味はあってもなかなか行動に移せないような人々の間につながりを築くことに注力されているようでした。
今回のConferenceでは残念ながら、上記のように発電所の計画フェーズ以前のことについての発表が多く、風力発電施設を建設後、どのように運営・保守管理するかという事について述べられる方はほとんどいませんでした。風車をどれだけ良く回し、利益を上げるように運営・保守管理を実施するかは大変重要で、Community powerを成功させるためには必要な事項でもあります。
Bundesverband WindEnergie(BWE: http://www.wind-energie.de/)