Travel report

皆様こんにちは。大屋です。

9月10日から21日に、北京からエストニアの首都タリンまで個人的に旅行してきました。恐縮ですが簡単に紹介させていただきます。

旅行には男性の友人と2人で行ってまいりました。なぜかはよく覚えていないのですがまずシベリア鉄道に乗ろうということになり、どうせならユーラシア大陸を鉄道で東から西まで行ってみようということで、エストニアまで道程を延ばすことを決めました。

ビザは唯一ロシアの観光ビザが必要だったのですが、これが中々面倒で、こちらが準備不足だったということもあり、結局出発当日の朝に旅行会社の方から日暮里駅のホームで受け取るという事態になってしまいました。

まずは北京で1泊し、翌朝シベリア鉄道へ乗り込みました。

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最初の3日間は経度が上昇していくというのと、国が中国、モンゴル、ロシア、と変わるというのもあって、車窓からの風景の変遷がおもしろく、また大変素晴らしいものでした。とりわけ、中国の険しい峡谷を抜け、一晩寝て朝起きたときに急にモンゴルの草原が広がっていた様は圧巻で、未だに目に焼き付いております。

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シベリア鉄道には国ごとに車両を入れ替える食堂車があります。内装も各国の車両ごとで工夫が施されており、それらの変化もこの長距離鉄道を楽しむ一つのポイントとなっているようです。中では各国の名物料理を食べることができ、我々もモンゴル車とロシア車で一回ずつ夕食を堪能いたしました。

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ガイド本やインターネット等で、各停車駅には売店が存在し、ないところでも露店形式で食べ物を売っている人がいる、という情報を旅行に出る前に得ていたのですが、いざ行ってみるとこれが中々見つからず大変でした。一応程度に変えておいた現地通貨は食堂車で食べる分しかなく、しょうがないのでガムをかんだり、「梅干し昆布」をお湯に入れたりして、飢えをしのいだりもしました。ようやくロシアのどこか田舎の駅で安いパンが買えた時の喜びは、もう形容の仕方が分かりません。

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モスクワに到着した後は1泊し、今度はタリン行の寝台列車に乗り込みました。

モスクワには少ししかいなかったのですが、ずっと空が分厚い雲で覆われており、しかしそれが色味の少ない街並みとマッチしていて、想像していた通りの陰鬱な、というと語弊があるかも知れませんが、非常に良い雰囲気を醸し出しており個人的にはかなり気に入ってしまいました。

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モスクワからタリンまでは15時間ほどで到着しました。

タリンは小さいながら街全体が世界遺産に登録されている美しい街です。ここまでのむさ苦しい弾丸鉄道旅からはうってかわって、嘘のように穏やかな時間を過ごすことができました。

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郊外の野外博物館(Open Air Museum)にも足を延ばし、森林の中に再現されたエストニアの伝統的な住居や風車を眺め、ここではついに西側の海も見ることができました。

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ここまで東京からタリンまでのべ11日間かけて移動してきたわけですが、帰りの飛行機はヘルシンキを経由しても半日ほどで、旅の終幕はあっという間であり、あっけないものでした。(下の写真は太平洋です。)

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長くなってしまいましたがここまで読んで頂きありがとうございました。

十分すぎるほどの英気を多分養えたので、10月からまた頑張りたいと思います。

大屋森太郎