皆様、こんにちは。
M1の片谷@Aachenです。
前回のご報告から1ヶ月以上経ってしまいました。
前回ご報告させていただいた時と比べて、アーヘンでの生活で変化したことは主に3つあります。
1点目は学生証および”Semester ticket”が発行されたことです。
これらは私が留学開始当初から発行を望んでいたもので、学生証によって学生食堂での値引きが、Semester ticketによって公共交通を無料で利用することが可能になります。
学期が始まる前に一定の額をService feeとして支払う必要があるのですが、Semester ticketを持っていると、アーヘン市内の公共交通(主にバス)だけでなく、ケルンやボンなどを含むノルトライン=ヴェストファーレン州内の公共交通(ICE等の高速鉄道を除く)を無料で使用できるという利点があります。
2点目は講義が始まったことです。
私は、今学期に1つの講義(Economics of Technological Diffusion)をとり、2つの講義(EconometricsおよびApplied Economic Modeling)を聴講としてとっています。
アーヘン工科大学の授業の構成は東工大のそれと比べ非常に異なります。東工大に授業が週1回1時間半授業で単位2なのに対して、アーヘン工科大学では、基本的に講義と演習をそれぞれ週1回1時間半ずつ行い、単位は5となっています。
講義と演習がセットになっていることから、より理解を深めることができ、内容を身に着けやすくなるというメリットが挙げられます。もちろん、その分履修範囲が広く深いので、毎週の課題はそれなりの量があります。
Economics of Technological Diffusionでは主にPaul Stoneman著 “The Economics of Technological Diffusion”を使用し、EconometricsではWooldridge, JeffreyのIntroductory Econometrics – A Modern Approach及びStock, James H., und Mark W. Watson著によるIntroduction to Econometricsを使用しています。さらにApplied Economic Modelingでは、GAMSという統計ソフトウェアおよびこれのUser’s Guideを使用して演習を中心に授業を進めています。
3点目は研究の方向性がある程度固まり、必要なタスクが明確になったことです。
MatlabやRなどのプログラミングを使用する機会が増えてきたので、四苦八苦しつつもこれらの統計ソフトを使用し研究を進めています。
次回は研究に関連したこととして、ドイツでの電力市場の大まかな構成や、私が興味を持った点についてまとめたいと思います。
また、Semester ticketを手に入れたので、州内にある風力発電施設に見学に行けるよう交渉中なので、見学許可が出た場合にはその後報告もさせていただきたいと思います。
片谷鉄平