向井です。
報告その②は再生可能エネルギー(Renewable Energy; RE)です。8月頃に書いたブログでは片谷くんにコメントをもらっていましたが、その後返事をできていませんでした。ごめんなさい。
片谷君に紹介してもらった記事には、CO2排出量削減に消極的なイギリスをOstrich-like reluctanceと表現していましたが、テレグラフ紙のニュースでは、カンブリア海岸の洋上風力発電プロジェク(Gridも含めて約£140 billion(17兆円)の政府負担費用が発生)を the maddest thing going on in Britain today と表現していました(笑)。
The BBC steadfastly avoids the facts about the wind farm scam, The telegraph, 20 Aug 2011
ここでは、基本的に電力コストのみが議論されています。そういう意味では、たしかにOstrich-like reluctanceですね(笑)。
エコノミストでも11月に、どのようにREを普及させればいいのかについてディベートが行われていました。読者からのコメント欄には、コスト以外にも、排出量削減のための原子力を考えるべきだとか、REの効率性の議論は無意味だとか、いろいろな視点を持った意見が出ていました。
Economist Debates: Renewables
http://www.economist.com/debate/days/view/777
エコノミストはイギリスの新聞なので読者もイギリス人が多いのかな?と思うのですが、僅かにRE反対派が多かったようです。イギリスでのREに対する意見はドイツのように統一感のあるものではなく、「賛否両論」があり、なかなか政府が動けないのではないでしょうか。
Written by Toshihiro Mukai (向井登志広)