大気汚染記録も被害 隣接の県測定局、異常値削除へ 江津市職員共済会館火災/島根県

阿部研、B4の佐々木です。

記事紹介をアップします。

私のテーマは“環境情報”“大気環境(汚染)”の二つですが、今回は現在、卒論で取り組んでいる大気環境常時監視データの欠測に関する事例の紹介です。記事の全文は以下のとおりです。

日付:2010年01月09日

出典:朝日新聞 朝刊 島根・1地方

URL:http://database.asahi.com/library2/main/start.php?loginSID=5c39b8709e528f85302e5183717ef5c4

題目:大気汚染記録も被害 隣接の県測定局、異常値削除へ 江津市職員共済会館火災/島根県

<記事全文>

 江津市の市職員共済会館が不審火による火災で全焼した事件で、同会館に隣接して設置されている県の大気汚染測定局が被害を受けたことが分かった。火災の影響で、二酸化硫黄やオキシダントなどの測定値が異常な高さを記録。光化学オキシダント注意報発令基準を超えた。

 県環境政策課大気環境グループによると、測定局は江津市の場合、全焼した同会館の南側数メートルの位置に設置。大気中の一酸化窒素など10項目を24時間自動的に測定している。火災で測定局のエアコン室外機が焼損するなどしたが、測定機器は無事だった。

 江津署によると、火災は3日午前0時20分ごろ発生し、午前2時40分に鎮火。測定値の異常は3日午前0時台から現れ、二酸化硫黄が午前4時まで、浮遊粒子状物質(SPM)が同3時まで、オキシダントが同2時まで続いた。二酸化硫黄とオキシダントは注意報発令基準を超え、最大で二酸化硫黄は国の環境基準の5倍、オキシダントは11倍、SPMは6・9倍となった。

 同課の担当者は「明らかに火災による煙などの影響だ。測定局の年平均値を算出する上で今回のデータは除外する」と話している。

 (菱山出)

<コメント>

 私は現在、大気環境常時観測システムにより収集された情報の活用策について研究しています。この記事で注目して頂きたいのは、”隣接の県測定局”というところです。大気環境常時監視データは各地方自治体ごとに収集していますが、大気は繋がっており、越境した影響も考慮しなければなりません。各自治体の連携が大切だと認識できる記事だと思います。

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