9th Geneva Study Tour に参加して

 こんにちは。阿部研究室4年の風間智裕です。先月の9月4日〜9月12日にかけて、学習院女子大学主催の「第9回ジュネーブ合宿」に参加させていただく機会がありましたので、この場を借りてご報告させていただきます。

国際機関の訪問を通して

 「ジュネーブ合宿」とは、国際機関に長くお勤めになり現在学習院女子大学で教鞭をとられている宇野公子教授の先導でジュネーブにある様々な国際機関を訪問するものです。今回はその9回目にあたり、WTO、WIPO、IOM、UNCTAD、ITC、日本政府代表部、UNHCR、ILO、WHO、UNAIDS、OHCHRの11機関を訪問しました。

 ジュネーブ合宿は単に機関を訪問するだけではありません。事前に担当する機関(私の場合はUNCTADとITC)を決め、担当者同士で連絡を取り合い機関についてより学びを深め、どのような質問をすべきかを話し合います。こうして出来上がった質問事項を元に、自分たちの知りたいことを質知るためには質疑応答をどのような形で進め、議論していくべきかの構想を練った上で先方との会議に望みました。私の担当機関はたまたま二つとも英語であったので、英語でどのように議論を進めていけばいいのかを身を以て体験することができ、大変勉強になりました。

 今回私が国際機関を訪問した目的は、各機関が何をやっているのかをより深く知ることはもちろん、国際機関でどのような人がどのような目的意識を持って働いているのかを知ることにありました。実際に11機関、約20名の職員と対面して私が感じた印象は以下の通りです。

  1. 国際機関でキャリアを掲載するためには、修学および実務経験を通した高い専門性が必要である。
  2. 多国籍、欧州中心の官僚組織において生き残るためには、自身のキャリアに自信と覚悟を持って取り組む必要がある。
  3. 上記の二つに加え、高いコミュニケーション能力(語学力、論理性・説得力、発信力)が大切である。

 国際機関でキャリアを積むということは、想像以上に厳しい道のりであると感じました。しかし一方で、職員の方々は国際社会に深く関与しているという強い責任感を持っており、その発展に貢献していることをやりがいにとても高いモチベーションを持って働いていることがとても印象に残っています。

全日程を終えて

 今回の訪問に参加した方の経歴は様々で、学生を中心としながらも多くの社会人の方が参加されていました(私は東工大から唯一の参加者として参加しました)。今回参加した方々は国際機関をキャリアの一つとした考えている、もしくは強い興味のある人ばたりであり、そのような方々と7日間という時間を共有する中で大変大きな刺激を受けました。もちろん国際機関を訪問し職員の方と議論できたことは今回の大きな収穫ではありました。それに加えて、参加された皆さんと時には真剣に議論し、観光等楽しむところは全力で楽しむことができたことは、今回のツアーを非常に充実した、そして楽しいものにしてくれました。またツアーを計画してくださった宇野先生の紹介のお店での食事はどこも大変美味しかったです。
 今回得た刺激、また人との繋がりを糧に、今後も研究を進めていきたいと思います。

日程と写真

 最後に今回の簡単な日程(訪問場所など)とその様子(写真)でお伝えし、今回の報告とさせていただきます。

風間 智裕

Day 0  9/4 (Wed) →9/5(Thu)
Tokyo(Narita) → İstanbul → Genneva (AM 12:00)→ Free

Day 1  9/6 (Fri)
WTO, WIPO, and IOM

Day 2  9/7 (Sat)
Sightseeing in Geneva city

Day 3  9/8 (Sun)
Sightseeing in Interlaken

Day 4  9/9 (Mon)
UNCTAD, ITC, and The Permanent Mission of Japan to the International Organizations in Geneva

Day 5  9/10 (Tue)
UNHCR, ILO, WHO, and UNAIDS

Day 6  9/11 (Wed)
OHCHR,  Geneva → İstanbul → Tokyo(Narita) (9/12)

Meals