M2向井です.
大変遅くなりましたが,新聞記事を紹介します.
記事①『太陽光発電,雨漏り注意 「設置工事で穴」苦情相次ぐ』(2010年1月16日朝日新聞)
http://www.asahi.com/national/update/0106/TKY201001050511.html
記事②『再び脚光を浴びる,太陽熱温水器』(出典:環境ビジネス.jp)
http://www.kankyo-business.jp/subsidy/solarheat_index.html
<コメント>
「なぜ太陽熱は注目されないのか」
2つの記事のタイトルからは,あたかも太陽熱のほうが問題なく普及を進めているように見えますが(すみません,これしか見つかりませんでした),実際には,少し苦情が来たぐらいでは全く衰えないくらいの勢いで太陽光の普及は加速しています.それと比べて太陽熱は・・・現状はよくわかりませんが,とりあえず,記事はなかなか見つかりません.
そもそも,太陽熱温水器は太陽光発電に比べ,初期費用は半額程度で,エネルギーコストもそれほど大きな壁にはならないはずです.太陽熱は「熱」であり,「電力」ではないので,お湯を沸かしたりですとか,床暖房に利用したりですとか,用途は確かに限られてきます.「電気」から「熱」を生み出すことももちろんできるでしょうが,(エネルギー変換)効率は悪いです.
効率は悪いと言いながらも,太陽熱温水器を「電池」として使うことで,家庭用エネルギーシステムをより低コストで実現しようとする研究もあるそうです.たとえば,太陽光発電でお昼にたくさん発電しても,日中はだれも家にいなくて,電気を使わない.だけど,蓄電池は高くてなかなか購入できない.そういったときに,自動的にお湯を沸かしておき,夜,家族が帰宅したときにタダでお湯や暖房が使える,というシステムです.
こう書いていくと,正しい認識を有していれば,太陽光より太陽熱のほうがおトクな気が徐々にしてきます.しかし,いくら「太陽熱」「ソーラーシステム」でニュースを検索しても,なかなか出てきません.
今後も,太陽エネルギー市場に注目したいと思います.