こんにちは、修士一年の山田です。
先週、Baduy族に会いに行きました。驚くべきことに、彼らには時間の概念がありません。日が昇れば起き、日が沈むと寝ます。月や曜日の感覚もないため、今日が何日の何曜日か全く知りません。故に、誰も自分の年までも知らないそんな部族の生活を垣間見てきました。

Baduy族の中でも、内側と外側に分かれていて、内側に外国人が立ち入ることはできないため、外側の村に住みました。内側も外側も電気は通っておらず、自然のままに生きている感じでした。
また、特に内側のルールはとても厳しく、例を挙げると、
- 靴を履いてはならない
- 車バスなどの交通手段は使ってはならない
- 学校に通ってはいけない
- シャンプーなどの化学薬品を使ってはならない などなどあります。
また、文化を守るためあまり外部の人と仲良くしない風土があります。お菓子を配った後にもかかわらず、子供たちは全く笑いません。

そんな電気すら使わない部族は一体どのようにして水を手にしているのでしょうか。
それは、近くに流れている川に大きく依存します。

二本の川があり、一本は飲み水用、もう一本はそれ以外に分かれています。それ以外とは、食器洗い、洗濯、シャワー、トイレなどです。

飲み水以外のものは全て同じ川でなされています。すなわちその水が、下流に下流にと流れていきます。もちろん彼らの体に悪いだけでなく、水資源の保全の観点からも良い訳はありません。しかし、水は生活に密着しており、文化となかなか切り離せないものなので、簡単に彼らに川の水の使い方を変えろというわけにはいきません。
水と文化の密着度合いが故に、水の使い方の改善指導が難しい地域を目の当たりにしました。

山田