3月に行った名古屋や北九州での活動について

中村です.

今回の大震災により被災された方々に心よりお見舞いを申し上げます。

さて、3月の約一カ月間に行った名古屋や北九州での活動について、簡単ではありますが、報告します。

・「次世代モビリティ国際フォーラム・中部2011」

平成23年3月1日(火)及び2日(水)の両日、名古屋国際会議場において行われた「次世代モビリティ国際フォーラム・中部2011」(中部経済産業局)に参加しました。

人々の生活を支えると同時に、日本の経済そのものをけん引してきた「自動車と自動車産業」は、高齢化や環境・エネルギー問題に直面する現代において、新しい局面を迎えて要としています。その未来像に関して、「次世代モビリティ」という観点から、産官学のトップでご活躍されている方々の講演、議論を聞くことができました。特に、筆者が参加した2日目の第4セッションでは、サステナブルモビリティとスマートコミュニティの在り方について、1.中部経済産業局、愛知県豊田市、トヨタ自動車、2.九州経済産業局、北九州市、NPO法人タウンモービルネットワーク北九州の取り組み事例について詳細な紹介がありました。ともに動画も用いた紹介で、視覚的に分かりやすく、乗り物、住まい、情報、エネルギーをつなぐ「スマートコミュニティ」の将来像が明確に示されていたことが印象的でした。

  

f:id:TokyoTechAbeLab:20110301123327j:image

f:id:TokyoTechAbeLab:20110301123419j:image

f:id:TokyoTechAbeLab:20110301123524j:image

f:id:TokyoTechAbeLab:20110301124000j:image

f:id:TokyoTechAbeLab:20110301134830j:image

(写真、上段から、PHV、次世代型自転車、憧れのEVスポーツカー(TESLA)、会場移動用燃料電池バス、パーソナルモビリティWinglet(TOYOTA)

・調査研究、ボランティアインターン@NPO法人タウンモービルネットワーク北九州

 北九州市に拠点を置き、交通安全指導、地域まちづくり、カーシェアリング事業、コミュニティサイクル事業、駐輪場運営事業、環境配慮行動促進事業など幅広く事業を展開するNPO法人タウンモービルネットワーク北九州において、調査、研究、ボランティア、インターン、ネットワークづくりを目的として、約1カ月程度滞在させて頂きました。

 職員の方は、皆さん親切で優しい方ばかりで、大変実りある滞在となりました。下記に簡単に活動内容の一部を記します。

1. 実施事業

 NPO法人タウンモービルネットワーク北九州さんは、交通安全指導やその教室や施設の運営、カーシェアリング事業、コミュニティサイクル事業、駐輪場運営事業、サイクルツアー事業を行っており、それらの見学や、また、微力ながらお手伝いをさせていただきました。

 

f:id:TokyoTechAbeLab:20110304124839j:image

コミュニティサイクルとカーシェアリング用ハイブリッドカー

f:id:TokyoTechAbeLab:20110303151134j:image

取材に来たテレビクルーと押切もえさん。

f:id:TokyoTechAbeLab:20110310121922j:image

駐輪場運営。北九州市以外でも、福岡市において、Appleストアーが入っているビルで駐輪場運営を行っています。ビル自体の外観も、駐輪場も、駐輪している自転車やバイクも洒落ていました。

f:id:TokyoTechAbeLab:20110308121021j:image

f:id:TokyoTechAbeLab:20110308144640j:image

市からの指定管理を行っている交通公園では、自転車の無料貸し出し、交通マナー教室、電動4輪自動車の試乗などを行っています。

2. 地域活動

 上記事業を行う上では、地方自治体や住民、地域の様々な団体との連携が必要不可欠です。そのため、理事長はじめNPO法人タウンモービルネットワーク北九州の職員皆さんは、様々な地域での活動に協力しています。今回は、B級グルメの祭典「九州B-1グランプリin小倉」のスタッフとしてお手伝いしました。

3. 研究会、セミナー

 目まぐるしく変化する社会経済状況等に柔軟に対応すべく、NPO法人タウンモービルネットワーク北九州では、社内での研究会開催や外部での研究会の参加に積極的です。このような研究会をベースに、新しい事業を展開したり、社会実験を行ったり、人的ネットワークの形成を行ったりしています。筆者も参加させて頂き、多くの方々と知り合うことができました。「ココっちゃ北九州 着地型観光ミニセミナー」@小倉商工会館や「九州ソーシャルビジネスセミナー」@九州経済産業局等に参加しました。

また、個人的には、ちょうど北九州市において3月15日-16日に開催された「第2 回環境的に持続可能な都市(ESC)ハイレベルセミナー」に参加しました。本セミナーは、「東アジア諸都市のESC の実現に向け、中央政府や地方政府、国際機関、援助機関、NGO、民間企業、研究機関等による優れた施策や取組みの知見を共有し、これらの多様なステークホルダー間の連携を促進することにより、その施策や取組みの域内での移転・拡大・協力を推進すること」を目的としたセミナーで、筆者も興味深く各御講演を拝聴しました。

おまけ

余談ですが、筆者は九州の福岡県出身で、久々の九州滞在は、上記以外にもとても有意義なものとなりました。友人の結婚式や、某地方自治体の職員としてご活躍されている親友が結成したバンド(メンバーは、全て職員。親友の直属の上司(40-50歳代)がドラムでした(!!))のワンマンライブ観覧、実家に新しく来た子犬との対面などなどイベントが目白押しでした。

f:id:TokyoTechAbeLab:20110407162000j:image

謝辞

 本活動は、東工大GCOE「エネルギー学理の多元的学術融合」のご支援のもと行いました。店橋先生、阿部先生、阿部研究室秘書坂本さんを含め関係スタッフの方々に、末筆ながらこの場を借りて御礼申し上げます。

2011年4月8日

中村寛樹

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.