メルボルン滞在記録(国境なき技師団:Engineers Without Borders)

皆様、石尾です。

今回は、Engineers Without Borders(EWB:国境なき技師団)についてご紹介します。

私は、現在東工大公認サークルの一つ、Int Development Academy Tokyo-Tech(IDA, IDAcademy)にて、技術開発を通じ、コミュニティ開発、公益に資するような活動を頑張っています。

今回ご紹介するEWBは、我々IDAに先立って(EWB:2001~, IDA:2008~)、同じような活動を高いレベルで実施している団体として有名で、世界中に支部を持っています。私がお世話になっているメルボルン大学にもその支部があるようなので、彼らの経験から学び、さらに協力関係まで築くことができれば最高なので、活動に参加するべくアポイントを取ることにしました。

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EWBメルボルン大学支部では毎週火曜の昼休みにミーティングが開かれ、仲間の近況やイベント企画、プロジェクトの進捗状況についての報告が行われます。丁度私が訪ねた時期は、代替わりの時期で、実際の「活動」というよりは、今後の計画などを立てる「話し合い」中心の活動が行われていました。メルボルン大支部には潜在的には100名のメンバーがいますが、中心的・積極的に活動しているメンバーは20名弱とのこと。活動資金集めのために、寄付を受けに行ったり(アメリカほどではないが、オーストラリアには寄付文化が根付いている)、学内でバーベキューパーティを開いたりしていました。

現在進行中のプロジェクトは、「Spokes in the Wheel」「High School Outreach」「Smarter Living Initiative」の3つです。「Spokes in the Wheel」では、自転車のリユース・リサイクルと難民への提供(もちろんメンテナンスの方法や乗り方等についても)、「High School Outreach」では高校生向けのものつくりワークショップの開催、「Smarter Living Initiative」では各種CO2削減手段・技術の実生活導入と評価を行っています。

私も日本での活動を紹介する機会を得ましたが、反応は上々でした。特に昨年作成した、足踏み式扇風機の受けは良く、「ものつくりワークショップで使用したいので、作り方を知りたい」と熱いメッセージを頂きました。

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また、ビクトリア大学やモナシュ大学などビクトリア州内の他大学のEWBメンバーと知り合うことができました。殆どのビクトリア州内の大学にはEWBの支部がありますが、それをまとめ上げるのがEWBビクトリア支部(NPO)です。元エンジニアの方々が中心に活動を行っています。幸運なことに、EWBオフィスにて不定期に開催されるEWBビクトリア全体ミーティングに参加・活動のプレゼンテーションを行う機会を得ることができたのです。

近いうちにEWB大学生メンバーの何人かと太平洋諸島における活動について考えること、足踏み式扇風機を用いたワークショップをオーストラリアで開催すること、これから情報を共有していくことを約束しました。私たちIDAにとっても、他団体と連合を組み国際チームで新プロジェクトに取り組む良い機会です。これからも彼らとの交流を深めていきたいと考えています。

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