この日は、この旅の一番の目的である、向井さんとWilliamさんの発表の日です。
二人とも朝から気合が入っていました。Williamさんは本番が近付くほど明るくなっていきます。二人の発表は午後からなので、午前中はいつもお世話になっている東工大の植田先生の発表を見ます。
北杜メガソーラーを利用した研究で、シンプルに、どの種類のモジュールが一番良いのかについて発表なさっていました。パネル種類によって長短あるので、気候によって結論は異なります。
その後、向井さん、Williamさんと発表練習を行いました。Williamさんは発表直前に仮眠をとることで、本番で最高のパフォーマンスを発揮できるよう準備しておりました。
発表者はステージ上に呼ばれ、ステージ上の席で自分の発表する順番を待ちます。発表内容の似通った人が5~6名まり重複する一つのテーマの基に一つのグループを作ります。一つのグループには2名のチェアマンが付き、司会・進行を担当します。1グループには一つの会場、90分の時間が与えられ、聴衆は自分の興味ある発表を行っているグループが担当する会場へと足を運びます。
Williamさんは、堂々と分かり易く発表しておりました。かなり良かったです。題目は「Else, an Eventual Return to Conventional Energy: Impacts and fate of an off-Grid Rural Electrification Project in an Island in the Philippines」で、活発な質疑応答が行われ、セッション終了後も参加者と活発に議論しておりました。
次は向井さんです。
向井さんは、今回の発表内容で、EU PVSEC Student Awardを受賞しています。注目のプレゼンテーションです。事実、私の隣の席に座っていた二人組は、他校を偵察に来たバスケ部員のような雰囲気を醸し出しており、ずっと値踏みするように向井さんを見ていました。題目は、「Development of Reliability Model for Residential Solar Photovoltaic Energy Systems Using MCMC」です。
向井さんも、発表後質問を受けておりました。Williamさん、向井さんともに無事に発表を終えることができ、ホッとした様子でした。このような大会場で発表することができるなんてうらやましい限りです。
その後、発表の打ち上げを兼ね、ハンブルクでサラダがおいしいと評判のレストランへと向かいました。
エルベ川の水が流れ込む湖を眺めることのできる良い雰囲気の店です。
ここでも、料理+ジャガイモの法則は健在でした。
阿部先生、ご馳走様でした。