この日はシュトゥットガルトのコミュニティ発電所の一つであるAkademie der Diözese Rottenburg-Stuttgartを訪問します。
公共交通機関の利用に不慣れであったため(Sバーンの存在知りませんでした)、シュトゥットガルト中央駅から目的地まで歩くことにしました。
レンタサイクルを見かけたので借りようと考えたのですが、利用には携帯電話が必要であり、私たちの場合手続きがややこしかったため断念しました。シュトゥットガルトは山が多い地域で、これまでの平野ばかりの地域とは少し様子が違いました。
到着後、秘書のIlfrichさんに取り次いで頂き、コミュニティ発電所の代表であるBarwigさんとPeitzさんにお会いしました。BarwigさんとPeitzさんは、Akademie der Diözese Rottenburg-Stuttgartの管理する施設の屋根に太陽光発電システムを取り付け、コミュニティ発電所として運営しているだけではなく、Academie会員のための環境問題、エネルギー問題の講義、太陽光発電システム取り付けのコンサルティングをボランティアで行っています。
Akademie der Diözese Rottenburg-Stuttgartは1951年にバーデン=ヴュルテンベルク州の教会の組織で、第二次世界大戦後、シュトゥットガルト周辺地域の精神的、物質的復興のために設立されました。会員数も多く、寄付も盛んです。Barwigさんも一会員として活動を行っていたそうですが、ドイツ国内で太陽光発電システム向けのFITが始まったこと、1999年に自宅に太陽光発電システムを導入したことを契機に会員向けのコンサルティングを行うようになったそうです。
シュトゥットガルトには、伝統的な建築様式を持つ家屋が多いです。特に屋根が特徴的で、傾斜が急で、一面あたりの面積が狭く、窓付きなのです。これは太陽光発電システム設置には向いていません。Barwigさんは導入を検討している会員のために、屋根に対する評価基準を設け、これをもとに設置の可否を判断しているそうです。
その後Williamさんの友人がいるシュトゥットガルト大学(Universität Stuttgart)へ向かいました。
工学部、太陽光発電システム研究科の皆さんです。研究室の屋上には単結晶シリコン、多結晶シリコン、CIS、CdTeなど、様々な種類のパネルが載っています。実際に、これらを運用することで、長期的に性能の比較を行うのです。これ以上詳しくはお話できませんが、一通り学内を見回った後、皆で食事に行きました。
向井さんのお気に入りはバナナビールです。ジョッキにバナナジュースとビールを半分ずつ加えます。
石垣島での思い出話に花を咲かせました。