本日のNHKスペシャルで面白い特集があった。
それはスマートシティへの各国の取り組みである。
ちょうど一年前にNHKスペシャルでは「灼熱アジア」http://www.nhk.or.jp/special/onair/100829.htmlとしてマスダールシティ計画を取り上げていたが、今回はそのような計画が世界的に増えているといったところか。
日本では日立が被災地において復興とともにスマートコミュニティをつくろうとしている。
そこで、ノウハウを身につけ、世界と戦おうというもの。
世界では、韓国ではLGがチェジュ島をにおいて実際のスマートシティの実証実験が始まっている事に驚いた。
そして、多くの分野で成長が目覚ましい中国では、大規模のスマートシティの計画が天津をはじめとして、100のプロジェクトをすすめようとしていることが紹介されていた。特にシンガポールの企業がこのプロジェクトに大きく関わっている模様。
一方、アメリカは、GEが次世代のエネルギーとしてスマートシティのへの研究開発費を2000億円から4000億円(要確認)と倍増した。
また最近、ハード部門を売却しようと動きのあるhpがスマートシティに研究をしているそうだ。
流してみていたので少々記述に間違いがあるかもしれないが、世界が自然エネルギーだけでなく、自然エネルギーをうまく利用するスマートコミュニティ、スマートコミュニティを規模拡大したスマートシティに注目を集めていることがわかる。
この背景には、以下のことがあると想像する。世界が化石燃料依存の電力生成に限界があると感じており、今までは、現在の需要構造を維持するために原発が必須であるという論調であった。しかし、福島の事故をはじめとする原発に対する不信感や地域の独立した電源への必要性から自然エネルギーに注目が集まった。しかし、自然エネルギーだけでは現在の電力供給構造を維持することができないので、自然エネルギー×スマートグリットあるいは省エネでなんとかしようという流れであると思う。
興味がある人はNHKオンデマンドで300円を払っても見る価値はあると思う。
http://www.nhk.or.jp/special/onair/110821.html
さらに、こんなニュースも。スマートシティは以外とアイディア勝負かもしれない。
http://www.amnh.org/nationalcenter/youngnaturalistawards/2011/aidan.html(英語)
http://rocketnews24.com/2011/08/21/123417/(日本語)
Written by 栗山 昭久