M1の栗山です。
最近、social capitalに少し興味を持ったので、似た概念である「社会共通資本」を考えた宇沢先生の講演会に一橋大学まで行ってきました。
宇沢先生は、ノーベル経済学賞を取れるのではないかとささやかれたほどの天才らしいです。
風貌も立派なお髭をはやしており、威厳を感じました。
内容は・・・本人も話すのは得意ではないとおしゃっていましたが、結局、「社会共通資本」に触れることなく時間切れになってしまいました。しかし、こんな講演もあるのかと、面白い講演でした。
今回の内容は
・宇沢先生がシカゴ大学におれられたときに感じた、フリードマンのいきすぎた市場原理主義をフリードマンの言動とその結果を例にしながら、批判していました。そして、なぜ今回の金融危機が起きているのかを、市場原理主義の成立過程とともに解説していました。
・パックスアメリカーナという概念のもと、戦後、日本を植民地化するべく計画と戦時中の空襲および農地改革(農業基本法)の関連を解説していました。(詳しい内容はここでは省略します。)
・現在の地方自治の赤字の根本的原因
今回の講演では資本主義の限界に重きを置かれた結果となり、社会共通資本と環境については、どうやら自分で本を読んで学ぶしかないようです。ただ、内容は今までまったく知らなかった内容であり、話しぶりも妙に説得力があり、宇沢先生という人に少し興味を持ちました。
pic 一橋大学
written by Kuriyama