[報告]北海道 風力発電研究会 10月10・11日

M1の片谷です。

先日、北海道にて毎年、北海道産業保安監督部主導により開かれている風力発電研究会へ参加するため、最北端である稚内市へ行ってまいりました。

私自身は一昨年、苫前町で研究会が開かれた際、阿部先生が発表されたため同行させていただき、研究会に参加し、苫前町のウインドファームを見学する機会をいただきました。

今回、1日目の研究会では昨年度の北海道における風力発電事業の総括や今年に入って3件発生した風車ブレード等落下の原因調査等についての講演があり、私は阿部先生と共に発表する機会を頂き、ドイツの風力発電を取り巻く動向について紹介させていただきました。

風力発電施設の保守管理を行っているイオスエンジニアリング&サービス株式会社の坂東氏の講演は特に興味深く、24時間遠隔監視システムおよび点検保守データ管理システムによる故障・事故情報の収集・参照等により日本全国260基の風力発電施設の保守管理を行うと共に、研修施設を建設し、メンテナンス要員の育成にも力を入れているとのことでした。

2日目には稚内メガソーラーおよび宗谷岬ウィンドファームへと見学へいきました。

稚内メガソーラーは2006年にNEDOの実証研究として始まり、2011年に稚内市へ無償譲渡され、以降は稚内市が管理しています。5種類の太陽光パネル約28,500枚が設置されており、出力4,990kWとなっています。またNAS電池がNEDOによって建てられており、現在は市内の野球場や公園等の施設用電源として安定した電力供給の実現に一役買っています。

稚内メガソーラー(http://www.city.wakkanai.hokkaido.jp/kankyo/energy/solar.html)

宗谷岬ウインドファームは2005年に株式会社ユーラスエナジーホールディングスによって設置され、三菱重工業社製の出力1MW風車57基が現在も稼動しています。稚内・宗谷地区は北海道でも風況がよく、風力発電施設の平均設備利用率が常に高くなっています。

稚内では更なる風力発電施設導入のための環境影響評価をすでに始めており、30,000kWの風車を今後建設していく予定のようです。

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