マーシャル諸島滞在記③

皆様、こんにちは!

石尾淳一郎です。

この記事では、マーシャル諸島滞在2日目(実質的な1日目)から書きます。お暇があればご覧ください。

3月22日(木)

ぐっすりと眠り、起床します。早朝と夜の風のある日などは涼しいです。最高気温は大体30度弱で、暑いですが、日本の夏よりずっと過ごしやすかったです。

この日は11時よりJICAの職員の方、青年海外協力隊のCollege of the Marshall Islands (以下、CMI)で日本語教師をやっている方、そしてCMIのメカニックの方にお会いします。(特に理由はありませんが、敢えて名前は伏せております)起床後時間があるので、しばらくはホテルの周辺をうろつくことにします。現地ではこのことを「チャンポ(チャンポウと発音)」と言います。日本の「散歩」から来た語で、そのまま「散歩」を意味します。

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[左上からZ字で]私が滞在中のホテルUliga Inn、2階が客室になっています。そしてホテル正面の広場、ここに裁判所と博物館・図書館があります。博物館と図書館は資金不足により休館中でした。楽しみにしていたのですが、玄関扉に張り紙がしてありました。そして、裁判所です。裁判所の1階ピロティは日陰になっており、多くの人たちがそこで談笑していました。これをマーシャル語で「ブエブエナート」というそうです。そこで知り合った彼は、彼女とハワイに移住を計画中だそうです。Yokweと話かけると、みなさん親切に返事をくれます。道行くほとんどすべての人に声をかけたのですが、みな親切でした。ほとんどの人が英語を話すことができますが、得意不得意はあるようで、ペラペラと話してくれるかたもいれば、お互いに英語で何を話しているのか理解できず気まずい思いをすることもありました。

ホテルからJICAオフィスまではタクシーで向かいます。タクシーが国民の足になっています。夜中の都内と同じくらいタクシーが多いです。全て乗り合いタクシーで、およそ75セントから1.5ドルくらいでMajuro島内の大体のところに行くことができます。ただ、後述しますが、ローラ地区など、遠く離れた地区に行く場合は、タクシーは貸切状態になり、客の裁量に任せて料金が支払われます。タクシーの運転手さんによると、客は1日に100人以上に及ぶようです。

そして、11時より、オフィスにてマーシャル諸島の概要・JICA のこれまでのプロジェクト、これからのプロジェクトについてのお話を伺います。せっかくですので、マーシャル諸島の概要についてこの場を借りてご紹介致します。

マーシャル諸島基本情報とJICAの取り組みについて

Coming Soon

 

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その後、皆さんと一緒に昼食をとります。洋風の店で、私はフィッシュアンドチップスと野菜サラダを注文しました。マーシャル諸島での食事・食糧・食生活については後に詳述致していきますが、意識的に野菜を採っていかないと、なかなか十分な量の野菜を口にする機会はありません。

その後歩いてCMIまで向かいます。道を歩く人はあまり多くは無く、ほとんどがタクシーを利用します。しかし、歩くといろいろなものが良く見えます。

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青い空、きれいな景色です。奥に見えるのが、マーシャル諸島の国会議事堂です。ほとんどの家庭に写真のような雨水タンクが設置されています。プラスチック製で各家庭に1~2個のタンクがあるようです。(家庭ごとの所持状況は詳しくは分かりませんでした)雨どいを伝う雨をこのタンクに集めるのです。また、ここから述べる「廃棄物に関連するトピック」についても後に詳述致しますが、ロングアイランド地区とウリガ地区の家庭には、このような日の丸印の大きなゴミ箱が備え付けられていました。基本的にゴミ箱を所持する家庭がこのゴミ箱を利用します。中身を見ると、ほとんどが気の葉っぱなどのバイオマスです。ただし、分別はされておらず、アルミ缶やペットボトルが混じっています。そして、特に目についたのが、道端の不法投棄です。写真のように大きなものから、缶のような小さなものまで、結構な量のゴミが処分場以外に投棄されており、景観をぶち壊しにしているのを目にしました。

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いよいよCMIに到着です。講堂・教室などがある本館とは別の離れにCMIを陰で支えるエンジニアたちの職場があります。ここで、フィリピンから来たメカニックマンにお話しを伺いました。この離れには、大規模な海水淡水化装置、ディーゼルエンジンで動かす発電機、太陽光発電システムと車の修理工場、机など家具を制作する工房があります。「あと足りないのは食糧工場だけだ」などと冗談を言っておりました。特に興味を惹かれたのが、CMIの屋根を覆う300枚の多結晶シリコン太陽電池です。最大出力57kWpで9つのインバーターにより交流に変換されています。12時ころがピークで、この日は12時から13時にかけて最大出力の80%程度の出力を記録したようでした。オーストラリアとニュージーランドの寄付で完成しました。オフィスにあるコンピュータでモニタリングしています。もちろん屋根に上っての検査も欠かせません。彼曰く、今まで一度も不調であったことはないそうです。

明日は、重要な日です。CMIでの日本語の授業に参加します。絶好のネットワークづくりのチャンスですし、ここで海水淡水化装置開発に協力してくれるメンバーを集めます。彼らに対するプレゼン資料を作っていましたが、経験のある方に、非常に良いフィードバックを頂いたので、夜通し資料のつくり直しを行います(資料は結構役立ちました。海外で自己紹介プレゼンする際には、もう少し、日本や自分の出身に関係する写真の豊富な楽しい資料作りを心がけるべきでした)。

つづく

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