2023/9/29

【ご報告】 ICUC11に参加しました (その4)


こんにちは!Webマネージャーの渡辺です。
全4回に渡ったICUCのレポートもこれで最終回になります。

今回は、この研究室の後輩や、これから学会に参加される方の参考になればと思い、学会の楽しみ方や、普段の活動にも繋がってきそうなtips をいくつか紹介したいと思います。学会における楽しみ方、経験値の積み方は人それぞれだと思いますが、渡辺なりに感じたことをまとめてみます。


学会に参加すると、どうしても自分と近しい分野の研究に目がいったり、発表を聴講する際にも、どんな研究をしているのだろうか?という点に意識が向きがちですが、それ以外でも注目ポイントはたくさんあります。

例えば、
・どんな論文をレビューしているか? → 自分が知らなかった、重要な先行研究を知るきっかけになる。
・その研究が扱っている学問領域は?→自分の研究の位置づけをより明確にしたり、ラボのメンバーがやっている研究の理解を深める助けになる。
・質疑応答で使えそうな表現は?(特に国際学会で!) → 口頭表現に限らず、スライド中に出てくる表現も含めて、語彙を増やすことができる。
・Chair (座長) の先生は、どんなファシリテーション(司会、進行)をしているのか? → タイムキープの方法や、セリフなど、実際に進行する立場になった時にも応用できる。
・自分の"推し"となる先生を探すこと → よりモチベーションが上がる。私が登録しております、学内のリーダーシップ教育院の先輩のアイデアです(笑)


最後に挙げた "推し"となる先生というと、研究面で面白そうなことをやっている先生、話し方や人柄の面も含め一研究者として尊敬する先生など、たくさん定義がありそうですね。

私も学会期間中に"推し"の先生と出会うことができ、その先生はほぼ全ての発表において、積極的に質問されていました。
Gala dinnerの場でお会いしたタイミングで、「質問のハードルをどう下げるか?」などについてお話ししていると、先生は、(日本語に訳して)「質問をすることはそんな難しいことでなくて、聞きたいことを聞けば良いよ」とおっしゃってました。
また、1つのtipsとして、質問をするときに "How can we help?"、つまり、「その人の研究をどうやってより良い方向に導くことができるかを考えることが重要だよ」 と教えてくださいました。


学位論文の審査時や、時として普段のゼミなど、発表者の研究に対する理解を問われるような場面では、「質問」 は攻撃のように思うのも仕方ないですが、本来の研究発表における質問というのは、自分では気づかなかった視点を知るきっかけになったり、自分の研究を助けてくれる機会でもあるのですね。

また、How can we help ? という立場に立って質問をしようとした時に、やはり自分の研究に対する知識がベースになるもちろんのこと、日頃から少し領域の違う研究にも興味を持ち、私たちであれば、神田研⇄Alvin研間、もしくは、観測グループ⇄シミュレーショングループ間などで、他のメンバーの研究について一緒に考える機会はすごく重要なんだなと帰国してから実感が高まってきました。


さて、ここまで、文字面ばっかりだったので、最後に、シドニーの写真をいくつか載せておきたいと思います!
シドニーは自然も豊かですが、さすが、世界有数の都市ということもあり、高層建物群もたくさんありました...!



私たちが訪れた8〜9月は、シドニーは冬半球でしたが、気温も20℃前後の日が多く、過ごしやすかったです。
また、料理も1人前の量はめっちゃ多かったですが、たくさんの種類の美味しい料理も味わえました!
中でも、アンガスビーフ パティのハンバーガーは特に絶品でした!!!





ということで、ICUCのレポートはこれにて締めたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

by WATANABE