2023/3/2

【ご報告】東急建設技術研究所を見学させて頂きました!


こんにちは。Webマネージャーの添田です。

先日神田研究室・Alvin研究室(同じ研究グループとして活動しています)のメンバーで東急建設技術研究所を見学させていただきました。

今回当グループのメンバーが技術研究所の設備を使わせて頂く運びとなり、その下見をかねての見学でした。技術研究所には当研究室の卒業生がおり、お忙しい中施設を案内していただきました。

沢山のものを見せていただいたのですが、今回はその一部紹介したいと思います。

  
   ↑頂いたパンフレット

最初にご説明頂いたのはZEBについてです。ZEBとはネット・ゼロ・エネルギー・ビルのことであり、省エネルギー化と再生可能エネルギーによって、建物の消費エネルギー量を限りなくゼロにする、という考え方です。東急建設の技術研究所では様々な技術を用いてZEBにとりくんでいました

一般的なものですと太陽光発電や断熱効果の高い窓ガラスの使用ですが、それ以外にも地中熱を利用したヒートポンプや先進的な水素エネルギーの利用など、一般の住宅では見かけないものもありました。

続いて見せていたのは風洞実験室。「風洞」とは人工的に流れを発生させ、対象物の周りでどのような気流が発生するのかを調べる装置です。基本的には流れを生み出すプロペラと、生み出された風の通り道である箱状の施設からなります。ジャッキーチェンの映画「プロジェクト・イーグル」最後にも出てきましたね。(ジャッキーと敵が最後に戦うあそこです)

風洞は飛行機や車の開発にはもちろんのこと、都市の模型を用いることで、建物周りの流れを観測することも出来ます。実験と実物の相似性は、レイノルズ数という数を考慮することで考察することが出来ます。大気の場合は基本的に高レイノルズ数での実験となります。

技術研究所に設置されている風洞は測定部が幅3m、高さ2.3mと大人が実際に中に入れるほどのスペースがあります。最高風速は40m/sまで出るとのこと。

  
  ↑風洞内部。大人でも余裕で入れます!

最後のご紹介するのは「人工気象室」という実験室で、その名の通り気温・湿度を調整できるほか、日射、降雨、降雪、気流を再現することができるそうです。後日ここで我々のグループが実験を行う予定でしたので、予備実験ということで、機器の調整を行いました。写真は日射装置の前で写真を撮ったものですが、本物の太陽さながらまぶしく暑かったです。「太陽を盗んだ男」にも写真みたいなシーンがありましたね(全然違う)

人工気象室ではなんと人工の雪も降らせることが出来るそうです。こうした設備を使って屋内外環境の研究開発や、建材や施設等の試験を行っているそうです。

   
  ↑日射装置の前でデータを取得中。

他にも音響実験棟や振動台など沢山のものを見せていただいたのですが、紙面の関係でここまでとなります。改めて施設を見学させていただいた東急建設技術研究所の皆さん、ありがとうございました。
by Soeda