2022/12/22

Little Honda


こんにちは。Webマネージャーの添田です。

唐突ですが、"Little Honda"という曲をご存じでしょうか?アメリカのバンドBeach Boysが発表した曲でして、「ホンダ(本田技研工業)のバイクが最高!Hondaに乗って出掛けよう!」という内容の曲になっています。当時アメリカで大流行していたホンダのバイク(おそらくスーパーカブのことでしょう)をテーマに歌った訳ですね。凄いのはこの曲、ホンダに依頼されてBeach Boysが作ったわけではなく、普通にブライアン・ウィルソンが自主的に作ったそう。1964年発売"All Summer Long"というアルバムに収録されています。世紀の名盤”Pet Sounds”が発売される2年前ですね。

ところで「Hondaに乗る」ってなんやねん、という感じなんですが、当時(今も?)アメリカではホンダのオートバイは皆Hondaと呼ばれていたそう。こういった話はどこにでもあるそうで、インドネシア出身のJunさん曰く、インドネシアではバイク全般をさしてSuzukiというそうです。昔はテレビゲームをアメリカではNintendoと言っていたらしいですしね。

閑話休題。そんなホンダが東工大にやってきました。「日本自動車工業会 本田技研工業株式会社 大学キャンパス出張授業2022」と銘打って、本田技研の青山真二氏(本田技研工業株式会社 取締役 執行役専務)が東工大で公演を行ったのですが、それに合わせてホンダの製品・技術展示が行われました。

    
  ↑ホンダF1マシン。持ってくるのが大変そう…細かな構造にも注目です

まず目につくのはF1マシン。実際に使われたものらしいです。私は機械工学に明るくはないのですが、大気という流体を扱う神田研としては、機体各所に設けられたスリットや小さなウィングに目が行きます。空気抵抗を最小にするのはもちろんのこと、適切に空気の流れを作ることでグリップ力を高める(空力によって車体を下に押し付ける)工夫がされています。
おそらくDNS(Direct Numerical Simulation)等を使って計算しているのでは。

   

Moto GPのバイク、電気自動車のコンセプトカーも展示。電気自動車は実際に乗れるというサービス精神旺盛な展示でした。

  

面白かったのはこの「Ouni-one」という電動椅子。ハンドル等なく、重心移動を検知して走ることが出来ます。残念ながら試乗は出来なかった(ものすごく並んでいた!)のですが、
思った以上にスムーズに動いていました。前後はもちろん斜めなど360度動くことができます。凄い!

  

最後にご紹介はドローン。写真は模型なのですが、実際は中に何人か乗れる、電動のドローンを開発中とのこと。ドローンタクシーみたいな感じでしょうか。もちろん将来は一家に一台自家用ドローンの時代がくるかもしれません。

そんなドローン時代に大事になってくるのが、どのような航路を飛ぶのか、というもの。もちろん上空なのですが、ひとえに空といっても全く無風なんてことはありません。天気や地形によって、時には強い風が吹くことも。そんな乱気流に巻き込まれれば当然乗っている人に危険が。特にドローンの活用が見込まれる市街地では、ビル風といった都市独特の現象も。
神田研究室では都市気象の知見、シミュレーションを活かした、「安全なドローン航路の予測」という研究テーマにも取り組んできました。興味のある人は是非神田研究室を訪ねてください!(唐突な研究室紹介)

東工大は都心部にあるので、こういった展示も企業側はしやすいのでしょうか?(実は他にも企業が展示にくることも)工業系の大学ということで貴重な展示が見られるのは嬉しいことですね!東工大で一緒に学びませんか?神田研究室は皆さんの見学Welcomeです!

by Soeda