by 寝占
神田研では昨年から輪講に代わってグループワークを行っています。
1学期間に、神田先生や稲垣さんによって与えられた課題に対して、
学生が2つのグループに分かれてその課題に挑むというものです。
去年の様子はコチラ
今年は、“都市部における再生可能エネルギー(風力・太陽光)に対してどのような貢献できるか?”です。
神田研は主に都市気象や都市環境といった研究を行っており、
都市パラメータに関して独自の先端技術やデータを持っています。
これを風力発電や太陽光発電に対して、何か貢献できないか考えてみよう、
と言うのが今回のグループワークの趣旨です。
ターゲットエリアは住宅街に聳え立つ建物群“東工大”です。
ということで、“風力発電班”と“太陽光発電班”に分かれました。(敬称略)
風力発電班:Huda、Meral、岩塚、寝占、居石、Wang Yue(材料物理科学専攻)
太陽光発電班:八木、Tobias、河野、Anis、Jerome、Adiyudha Sadono(電子物理工学専攻)
まずは広用紙を使って、再生可能エネルギーに対して我々が出来ることを考えました。
風力発電班の行っていることに関して。
神田研で用いている建物影響等を考慮した高解像度の乱流シミュレーションを利用して、
学内の風速分布を求め、風速の強いところに小型風力発電機を設置することにしました。
学内で発電を試み、シミュレーションの結果と比較・考察しようという流れになりました。
写真は風速発電機を神田研がある建物に試験的に設置しているところです。
現在は3つの風速発電機を設置し、抵抗の違いによる発電量の比較を行っています。
一方、太陽光発電班の行っていることについて。
東工大の環境エネルギーイノベーション棟には、
建物の南面及び屋上にソーラーパネルを設置しています。
(参照:http://www.titech.ac.jp/research/stories/eei_building.html)
ここで観測された発電結果を用いて、東工大域における太陽光発電効率の評価を大筋としています。
短波放射と太陽光発電の関係性を過去1年分のデータを基に調べ、
発電効率の季節変動性についても調べて考察を行っていくことにしています。
太陽光発電データは化学専攻の井原先生に提供していただいてます。
写真は緑ヶ丘1号館に設置されているソーラーパネルに、熱電対を設置しているところです。
熱電対で温度を測定し、ソーラーパネルの表面温度と発電効率について調べているところです。
本学期もあと1ヶ月程しか残っていません。
両チームとも、面白い結果を出せるように頑張っていきます。
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