水文・水資源学会に関連する若手研究者の集まりである水文学若手会.
最近は構成メンバーの世代交代が進み,平均年齢が下がってきました.
若手会ではこれまで講師を招いた勉強会やフットサル大会が開催されてきましたが,
ここらで新たな企画を立ち上げたいということで,合宿形式の討論会が提案されました.
その討論会の世話人を仰せつかったのが,私,瀧本と仲吉くんであります.
ここでは,先日,水工学講演会に合わせて開催された交流・討論会の様子をご紹介します.
討論会は2日間の開催で,参加者は計21名.
修士の学生から第一線で活躍されている研究者の方々に,工学のみならず,農学・理学など幅広い分野から参加して頂きました.
合宿形式として,代々木オリンピックセンターの会議室と宿泊施設を用意しましたが,
自宅やホテルなどの選択肢も用意したのが良かったのでしょう.
交流・討論会は,自己紹介,小テーマの議論,大テーマの議論の3部構成としました.
小テーマとは,討論会の議題を各自が考えてくるというもので,1人最低1テーマを用意してもらいました.
現状の水文学若手会は,工学,特に土木工学をバックグラウンドに持つメンバーが中心となっていますが,
会の目的を考えれば,他分野の若手研究者の積極的な参加が望まれます.
そこで,予め大テーマという形で討論会の目的を具体化しつつ,小テーマとして各自の興味を紹介してもらうことで,
それぞれに魅力あるテーマを議論できるようにしたのです!
大テーマは「研究は進んでいるのになぜ災害は減らないのか?」というもので,
ICHARMの竹内邦良センター長から発案していただきました.
自己紹介では,各自の研究テーマや小テーマ案,またおすすめの本や映画を紹介していただきました.
若手研究者がどのような本をおすすめしたのか?気になりますよね?
討論会の様子
今回は,東大生研で行われた第55回水工学講演会に合わせて開催したため,
会は10日の18時から11日の17時までとかなり短めになってしまったのが少し残念です.
1日目の夜は,自己紹介を行い,翌日に議論する小テーマを決めました.
その後は,よろこんで庄やでの懇親会.
瀧本が,D2にして初の幹事を任されたのです.
最近は草食系男子が流行っているから飲み放題はいらないなっ!と考えていたところ,
そんなのお構いなしのご様子で,どんどんと会費は膨らんでいったのです.
0勝1敗です.
懇親会終了後も,話し足りないメンバーが6人ほど集まり,オリンピックセンターの個室で夜通し議論を交わしました.
懇親会の様子
2日目.ちょっとお疲れのご様子.
翌日は,将来予測に関するテーマや災害に関するテーマを熱く語り合いました.
そんな中,発生したのが東北地方太平洋沖地震.
とりあえず,机の下に身を隠し,揺れが収まったときに屋外へと避難しました.
その時は,情報がなかなか入らず,電車はどうやら動いてないらしいということで,
地方からの参加者はオリンピックセンターにもう1泊することになりました.
東京組は,本当に困った人に宿泊してもらえるようにと,徒歩帰宅をすることにしました.
電車が止まっただけで,あれだけの大混乱.
この教訓を活かすべく,討論会参加者の間では今でもメールで議論が続いています.
興味のある方や,参加したいという方は瀧本までご連絡ください.
討論会の議論やメール上での議論は,水文学水資源学会の学会誌で報告する予定ですので,ぜひご覧ください.
最後に,きめ細かいバックアップで支えてくれた東大生研の渡部さん,
写真を撮影・提供してくださった京大防災研の大泉さんに感謝申し上げます.
2011年4月1日 瀧本