エコウォーキングが開催されました!!2009.12.18 小林

去る12月2日,エコライフめぐろ推進協会主催,神田研究室協力のエコウォーキングが開催されました!
今回は,その様子をお知らせします.

12月2日,快晴の空の下エコウォーキングは座学からスタートです.
約30分ほど,私が呑川流域の現在,歴史,水の流れについてお話ししました.

頑張って説明します. 先生の助けを借りながら・・・なんとか説明を終えます.
 こんな感じの説明資料.

みなさん呑川流域について少し詳しくなったところで,いざ出発!
(左)こんなMAPを持ちながらのウォーキングです.

(上)はじめは清水窪湧水.洗足池の水源です.岸田さんという方の敷地にありますが,自由に入ることができます.なお,湧水を目で確認することはできません.
(下)紅葉がきれいでした.
(左)続いて,帝釈堂.江戸時代に柴又の帝釈天から勧進されてできたようです.現在でも庚申講や虫干しなど昔ながらの行事が行われています.管理は周辺の住民(昔の地主さん達)が行っているので,財政的余裕がなく,必要な修理ができていないようです.
 またこの帝釈堂の前を走る道路は旧品川道で,昔は鉄道馬車も通っていたほどの道だそうです.戦時中はこの道の先にある鉄飛坂に,数多くの防空壕が設けられていたという話を聞きます.
(右) そのまま鉄飛坂を下って,寺郷の坂(茶屋坂)を上って岡田邸の長屋門までやってきました.ここは旧名主の岡田さんのお宅にある白壁門で,今回のコースのハイライトのひとつです.
 残念ながら工事中できれいな全景を見ることはできませんでしたが,みなさんこのようなものが残っていることに驚かれていました.(私自身,この存在を知った時は驚きでした.)
(左)岡田邸裏にある中根公園で休憩.ここは昔岡田の森として親しまれていた場所を昭和40年代後半に公園として整備したところです.昔は湿地帯があり菖蒲の群生が見られたとのことですが,現在は面影がありません.
 公園内には池があり,夏は井戸からくみ上げた地下水と水道水を利用した池が出現します.冬季は水を流さないためコンクリートの窪地があります.

 なお,中根公園ではカエルの孵化が見れるということで,目黒区も大事に管理しているようです.
さぁラストスパート! 呑川緑道を通って,東工大へ向かいます!!!
   

途中で,落合水再生センターからの高度下水処理水のポンプを見たり,透水性舗装の効果を実感したり,色々お話を
しながら楽しくウォーキング♪
実は近くにお住まいの方も大勢いらっしゃって,参加者の皆さんから地域の歴史など教わることが多かったりして,
双方ともに実りのあったウォーキングでした.皆さんいい方ばかりで楽しく約2時間のウォーキングはあっという間に
終盤へ.

ついに呑川とご対面!!!

下を流れていた,姿の見えない呑川に今やっと出会いました.これこそ運命の出会い!

水温のことや,ここで見られる鳥達,合流する九品仏川(丑川)のこと等説明しました.
今回のウォーキングのメイン!東工大の銀杏です.ちょうどよい時期が重なってきれいないちょうを見ていただくことができました!快晴で,銀杏もさらにきれいに見え,大満足でした.

そのあと,周りの気を伐採されて禿げ池になったひょうたん池へ(左;現在,右;1年前)
簡単に見学したあと,お昼ご飯のためいったん解散.
午後からはワークショップです

ワークショップでは,今回のコースの中で,

「残していきたい環境,物」と「改善すべき環境」

をグループ別に話し合っていただきました.
    
岡本さんにもご協力いただきました!午前中はカメラマンとして,午後はファシリテーターとして大車輪の活躍でした.
さすが,岡本さん!!
最後に各グループで出た意見を全体で共有し終了.
 しかし,同じ環境でもグループによって良い,と感じるところもあれば,悪いと感じるグループもあって,大変興味深い結果となりました.呑川緑道についての意見がこれに当てはまり,緑があってよいとするグループと,緑があってよいが,水の流れが見えないのは残念だ,とするグループとあり,大変考えさせられました.
 今回のこのグループワークが発端となって,目黒区内でも何か活動が起これば,と思います.

ということで,エコウォーキングは成功裏に終わりました!(ということにします.)
個人的にも学ぶところが多く,実りあるイベントでした!

最後に参加してくれた方々並びに仲吉さんとアルビン,どうもありがとうございました.


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