2.パス指定編

まず、パスの指定に関して
windows上での「c:\」 ,つまり一般的にルートと呼ばれるものに相当するのが、「/」 である。
後に述べる 「cd」 コマンドで、「cd /」 と指定すれば、カレントディレクトリがそのコンピュータのトップに移動する。
この 「/」 から階層構造をたどってパスを指定するとき、絶対パス指定という。
これに対して自分が現在作業しているカレントディレクトリから位置を指定するとき、相対パス指定という。
カレントが 「/home/usr3/yinoue」 であるときに、その下のtempフォルダに移動するとき、
 相対パス指定:「cd temp」
 絶対パス指定:「cd /home/usr3/yinoue/temp」
こういう状況では相対パスの指定の方がもちろん楽だが、もしカレントが 「/var/tmp/yinoue」 であるときに「/home/usr3/yinoue」の下のtempに移動するときには、絶対パスを指定しなければならない。



3.ワイルドカード編

複数のファイルを効率よく指定するときに用いる。
ワイルドカードには、「*」と「?」があり、それぞれ
任意の長さの任意の文字、任意の一文字を意味する。
例えば拡張子が.fというファイルをまとめて指定するときは、
「*.f」という表記で指定できる。
また、「970101.f」から「970131.f」までの続きファイルのうち「970109.f」までを指定したいときは、
「97010?.f」または、「97010*.f」という指定ができる。
後で述べるファイルの削除や圧縮などの時に便利である。