VC++によるRAMS用Drawソフトマニュアル

Copyright © Tadakazu YOSHINO
Modified for RAMS by Yushi INOUE

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1.現状で備わっている機能
2.用意するファイル
3.初期設定
 3−1.入力ファイルに関して
 3−2.データの配列など
 3−3.その他機能の追加など
 3−4.コンター間隔の設定
4.いよいよ図面作成
 4−1.水平ベクトルを描いてみよう
 4−2.ベクトルと雲コンターを描いてみよう
 4−3.ベクトルとスカラーコンターを描いてみよう


 
1.現状で備わっている機能

・任意断面の風ベクトルを描く
これは,鉛直断面に対してはシグマ座標が可
以下,すべてに言えるが,XY平面なら海岸線を,鉛直を含む平面なら標高線を描く

・任意断面の風ベクトルと雲(積算量)を描く
たとえば,XY平面を選べば,鉛直方向に積分した雲量に対してコンターを描く

・任意断面の風ベクトルと雲(ある断面における量)を描く
積算量に対して,スライスした面の値だけで雲コンターを描く

・任意断面の風ベクトルとスカラーコンターを描く
スカラーコンターはたとえば,相対湿度,温位など一種類に限る

・任意断面のスカラーコンターだけを描く
ベクトルを表示しないもの

・緯度経度情報とU,Vから任意地点のベクトルを描く
AMeDASや自治体データ向けに機能追加

これらはすべて,下に示すメニューバーによりボタンで選択することが出来る
?ボタンの右隣から順に上で示した機能に対応する
ボタンの数がそれより多いのは,まだ直していないだけ
draw01


 
2.用意するファイル

具体的に3つある.
・U, V, W, スカラー, 雲水,ダミー(標高)の順番で横に並びK, J, Iでループさせたデータファイル(Dataファイル)
・K, J, Iでループさせたシグマ座標を表すための座標ファイル(XYZファイル)
・海岸線を描くための標高ファイル(Topographyファイル)
 ちなみに,上二つのファイルは今までAVSでフィールドデータを作る際に用いていたデータをそっくりそのまま使える.ダミーデータを含むのもそのためである.要するに,Revuを実行してから,avs.fを実行させて出来たファイルのそのまま.データの並びだけは作者の好みが出ているが,あわせていただくしかない.
 標高データは,J,Iでループさせたもの.作者が作ったRevuデータからスパイグラス用に変換させるプログラムspy.fを利用するとすぐ出来る.ただし,Jのループの方向が逆になる(スパイグラス用はJMAX→1へと減らしていく)ので注意!

 ただし,AMeDAS,自治体データ向けの場合はフォーマットが異なる.具体的には,
緯度,経度
U(0),U(1),U(2),...,U(23)
V(0),V(1),V(2),...,V(23)
という並びを地点ごとに繰り返す.

 
3.初期設定
データファイルを読み込む前にこれを行わないと,うまく動かない

3−1.入力ファイルに関して
メニューバーの「Option」の「General」にある「File」を開く
draw10

上から順に
XYZ file: XYZファイルのファイル名を入力
Topography file: Topographyファイルのファイル名を入力
Common path: 上の二つのファイルのあるパスを入力
Data file path: 後で読み込むデータファイルのあるパスを入力



3−2.データの配列など
メニューバーの「Option」の「General」にある「Mesh」を開く
draw03

Number of Mesh: I, J, Kの配列数
Mesh size: 1メッシュのサイズだけど,数字自体に余り意味はなく相対的なもの
Power_Z: 出力結果の鉛直高さを変える.間隔が狭くて見づらいときなどにどうぞ
Draw HMax: 読み込ませるデータの最大高さより高くして下さい
Pom's HMax: これも上と同様に(次回バージョンアップまでにカットする予定)



3−3.その他機能の追加など
メニューバーの「Option」の「General」にある「Draw」を開く
draw02

Add label チェックすると,出力画像に矢印の基準(凡例?)を表示する
Draw frame 不明
Add file name チェックすると,出力画像にファイル名を表示する
Arrow tip size: 矢印先端の大きさ.お好みに応じて
Thin data: データの間引き率.2を入れたら,1/2になる



3−4.コンター間隔の設定
メニューバーの「Make」にある「Interval」を開く
draw08

Sclr1: 読み込ませるデータの4番目に当たるスカラーに関する設定
Cloud: 読み込ませるデータの5番目に当たる雲に関する設定
Topography: XY平面における標高コンターに関する設定
Interval それぞれのデータにおけるコンター間隔を入力する
Max, Min, Median コンターを描かせる最大値,最小値.Median(m?)はスカラーコンターを描かせるときに色分けに使える.



 
4.いよいよ図面作成

4−1.水平ベクトルを描いてみよう
まずはじめに,無事初期設定を済ませたら一度終了したほうがいいです.設定値はほとんどレジストリに書き込まれて次回起動したときにも有効になっています.ただ,不正な処理(避けられないときがある)を行って強制終了になると,レジストリに書いてくれません.そうなると初期設定を入れ直す羽目になります.

そいで,水平ベクトルですね.起動時に真っ白なXY平面が自動的に立ち上がるはずです.そこに水平ベクトルと海岸線を描いてみましょう.
ツールバーにある,button01を押しましょう.
以下のようなダイアログボックスが出てきますね. draw11
File name: 3−1でData file pathを正しく入力していれば,意図したファイルを選択できるはず
Section スライスしたい断面を選ぶ.この場合,XY平面を選んだため,K=の値しか変動しない.他の断面も同様である.
Times of vector 水平方向,鉛直方向に関してベクトルにパワーをかける.相対的な値なので,いろいろ変えてみて下さい
論文用 陸面コンターを書かせないときチェックする.海岸線はスパイグラスで描かせたいときに.
Metafile 何を描かせるかってことなんですが,ボタンで立ち上げる限りは自動的に選択されます.

すべての設定がうまくいっていれば,XY平面にベクトルと陸面コンターが表示されるはずです.何度やってもうまくいかないときは井上まで連絡下さい.
buttonxzを押すとXZ平面の雛形が,buttonyzを押すとYZ平面の雛形が出てきます.それらをアクティブウィンドウにしてから同様の作業を行えば,鉛直方向を含む風ベクトルが描けます.しかもシグマ座標対応.う〜ん,すごい.

4−2.ベクトルと雲コンターを描いてみよう
次に,ベクトル図に雲コンターを重ねて描いてみよう.雲コンターには,積分量を描かせるもの(たとえば,XY平面を選択したら,Z方向に積分したもの)と,選択した断面のみの値でコンターを描かせる2種類がある.
前者はbutton02を押し,後者はbutton02を押し,それぞれベクトルを描かせたい断面を選択すればよい.標高コンターは茶色で,雲コンターは赤で表示されるはず.
4−3.ベクトルとスカラーコンターを描いてみよう
ここで言うスカラーとは,ユーザーが任意に定めることができる.ただし,ファイルの説明で述べたように,インプットファイルの中で,U, V, Wの次に並べておかなければならない.現在のところ,一種類のみサポートしている.
を押して,雲と同様に断面を任意に指定すればよい.
MakeのIntervalでmediumを設定すると,それより大きい値の等値線は赤で,逆は青で表示される.